大失敗!非難轟々の湯尾峠

たかぼー

2020年08月30日 23:08

文化庁選定「歴史の道百選」ってのがある。

日本全国から選んだ歴史の道が記載されてるんだけど、福井県で選定されてるのは2つで、

◆白山禅定道(石川県白山市,福井県勝山市,岐阜県郡上市)
◆北陸道―木ノ芽峠越・湯尾峠越(福井県敦賀市・南越前町)

の2つなので、純粋に福井県なのは木ノ芽峠と湯尾峠ということになる。

自分、まだ行ってないのは湯尾峠。

これはいつか行っておきたいなーと、思ってはいたけど、大した峠道ではなさそうで(失礼な!)後回しに。
近くに藤倉山・鍋倉山があるので、いつかそのついでにでも・・・と思っていたんだけど、数日前に地図を見てて疑問に思い始める。

なんでここを通る???

ここ登るくらいなら、迂回した方が絶対に早いやろ?
地形を見るとこうね。
(寝ながらスマホでグーグルアースを見てた・・・)


オレンジが湯尾峠越え。直線距離約1kmで、累積標高約100m強。
緑が今の道路で、距離約2.5kmでほぼ平坦。

わざわざ100m以上登る?
この距離なら絶対に迂回した方が楽ちゃう???

気になるよね〜

どんどん興味が湧いて来て、YAMAPの活動日記を調べてるとすごく詳しく書いてある日記が。
許可貰ったのでリンク貼っておきまーす。
ようようさん
20200208 地元山(ジモヤマ)探訪〜湯尾峠からの鍋倉山・藤倉山周回 ※かなり長文になりました((((;゚Д゚)))))))

なるほど。
昔は峠越えのルートしかなかったんだな。
明治25年(1892)年、三ヶ所山の山麓を迂回する新道ができ云々カンヌン・・・とある。

他にもようようさんの記載内容から面白い歴史をたくさん吸収。
これは行ってみたくなるよねー(*≧∀≦*)

もうすでに主目的は湯尾峠>藤倉山・鍋倉山(≧∇≦)

やっぱり峠は面白い。
峠と名のつく場所に歴史あり。

日曜なので家族皆で行けそうなんだけど、きずみんが昼過ぎから部活との事。
それまでに行って帰って来ましょー(きずみん、行くんかい!( ̄▽ ̄))

我が家にしては珍しく早立ち。
06時に敦賀出発し、登山口には07時前。
個人的に絶対に湯尾峠を登り下りしたかったので、スタート地点は湯尾峠の武生側にする。
そこから峠を通って、鍋倉山・藤倉山を通って、義母の実家のお墓参りして湯尾峠を登り返せば湯尾峠は完全にコンプリート。

の、はずだった・・・
今日のコース。北から出発して、反時計回りで。
最後に湯尾峠を登り返すはずだったのに・・・バイパスしてさらにめっちゃ登ってしもたー!!


地図真ん中あたりからそのまま北上すれば良かっただけなのに・・・
10kmほど山歩きした後に200m弱を登り返してしまったので家族全員非難轟々〜\(//∇//)\
みんな怖ーい((((;゚Д゚)))))))

まず、コンビニからみた湯尾峠。


やっぱりあそこ登るより、迂回した方がいいよねー
昔は川の氾濫もあったりして道をうまく作れなかったのかなー?

湯尾側(武生側)の湯尾峠登山口からスタート。


末っ子いーちゃん、杖を借りました。
結局、持ってたのは最初だけで八割方、自分と次男坊が持つ羽目に・・・( ̄▽ ̄;)

しっかりとした登山道としては広い登山道。
荷台も通れる様な広い道路って感じ。


すぐに血頭池の案内も池見つからず。。。


まだ登り始めてすぐなのに「腰が痛いんじゃ〜」と6歳児・・・


湯尾峠の手前で石垣。
柴田勝家が改修したとか書かれてるけど、残ってるのが凄いよね〜


10分も掛からず、すぐに湯尾峠に到着。


うーん、道がしっかりしてれば、これなら迂回しなくてもサクッと峠道越えた方が早いかもな〜

芭蕉も峠道通った様で。
この方、どこにでも現れるすごい人(≧∇≦)


ここに茶屋が4軒あったんだってー(詳しくはようようさんの日記参照で)


今日は孫嫡子神社方面へ行き、鍋倉山・藤倉山を経由したのち、湯尾峠に戻るルートに。



すぐに孫嫡子神社。
疱瘡の神が祀られているんだとか。




そのまま登っていくと、石仏がたくさんおわします。
その時は順番分かってませんでしたが、四国八十八箇所廻りを模して、この順序では逆走する形になる様で、八十八番目から。


このルート総じて言える事は、とにかく道がキレイ。


分岐に到着。
この時分かってないけども、ここが八十八ヶ所の折り返し地点。


眺望はあまりない山ですけど、たまーに今庄の町が見えます。


でも、眺望がなかったとしてもここはオススメの山。とにかく気持ちよくなる程に道が最高。

お寺の手前でごくらく橋なる物が。
長男坊・次男坊は何かを感じて橋を渡らず横を通る。


末っ子いーちゃん、我関せず橋を通るが、長男坊からごくらく橋通ったら帰って来れんかもしれんよなんて事を言われて引き返してました・・・(≧∇≦)

弘法寺に到着。


そのまま鍋倉山へ。
ここ、なかなかの急登が続きます。
子供達、急登を走ってどこまで登れるか選手権を勝手に開催するので、ぐわ〜と登って末っ子いーちゃんといくみん待ちで休憩中の図(´∀`)


ようやく鍋倉山に到着しますが、今日は600m程の山と伝えていたので、ちょっと軽くみていたのかも知れません( ̄▽ ̄;)


それに、走って登ったりしてるから遊びすぎかも〜(°▽°)

藤倉山に向けて一旦下りますが、登り返しの斜面がまた最高です。


土壌の栄養具合なのか何なのか、ブナ達が3密してなくソーシャルディスタンスを保ってるので、開放感があって良い山です。
道もいいので、とっても気持ちいい歩きが楽しめました。

藤倉山の稜線にぶつかり、登りはほぼ終了。


いくみんが最後方になったので、少し待ってると末っ子いーちゃんスタスタ先へ。
後ろから見ていて、たくましさと寂しさを感じた一瞬。


このトレイル、本当にいい感じ。
今庄でトレランの大会開いても良いんじゃないかと思うくらい気持ちの良いコース。
歴史ある場所なので、地元との調整は入念に必要ですがね。


そして藤倉山到着。山頂はほぼ無いですが、一応山頂。


ちょうど登って来た湯尾峠付近が見えます。


登ったどー


少し下ると眺望あり、鉢伏山と今庄365スキー場。


三周ヶ岳や笹ヶ峰方面が見えます。(中央の一番高い山が三周ヶ岳かなー?)


またしばらく下るとどんどん今庄の町が見える様になって来て、奥には日野山が。
日野山の手前には南条の平野が広がっていて、なるほど、写真中央の湯尾峠をまっすぐ抜けたい気持ちはわかるね。


燧ヶ城跡から今庄の町。






下山後の案内看板。


ながく使われ過ぎていて、逆に砦の特徴はなし。

下山中、末っ子いーちゃん足が痛いというので確認したらゆるゆるの靴。
特に下りではしっかり靴フィットさせましょうね、といつも言ってるんだけどー( ̄▽ ̄)



町まで下りて来たので、少し今庄の町を見学しつつ


もうひとつの目的、義母の実家のお墓参りへ。


暑いので今庄駅で井戸水頭から被ったらサビサビの水〜\(//∇//)\
でも気持ちええ〜


暑い中頑張ったので、コンビニエイド。


そして最終目的の湯尾峠の登り返し。
これで今日のミッションコンプリート!

の筈だったんだけどー\(//∇//)\

登り口で長男坊がいつも電車に乗ってて、ここ何かなーって思ってたんやってーとその場所に到着。


八十八ヶ所のスタート地点である登り口でした。
そしてそのまま誘導される様に登り返してしまい・・・
(本当は登らずにまっすぐ直進して湯尾峠へ、でした・・・)




石仏も一番からスタートし、興味があるので一番は釈迦如来で二番は阿弥陀如来かー
ふむふむ・・・三番は・・・なんて見ていたら次は次は・・・と見てしまい、登ってしまい・・・


しばらく行くと、なんでまた阿弥陀如来さんやねーん!(同じ仏様たくさんおわします)と突っ込んで、ひょっとして・・・と帰って調べると四国八十八ヶ所の順番通りの御本尊となっていることが判明。なるほど〜:(;゙゚'ω゚'):
なので、三十一番は文殊菩薩です。


なんかこの辺りで不穏な空気が・・・

湯尾峠は標高200mほど。
もう手元の時計の高度計では230m指してますけど・・・


あ、ひょっとして・・・

前を行く次男坊が、なんかおかしくない?
だいぶ登ってるけど、これでいいの?


バ・バレたー!

めっちゃ登り返してしまってるー
本来、登らなくてもいい標高340m程まで登らしてしまう事になりますた。。。

ご・ごめんて・・・

皆、たくさん歩いて来た後で疲労の跡が見え隠れ・・・

なんか怖いんですけど〜\(//∇//)\

という訳で、いちばんの目的であった湯尾峠を登り下りは不発。
しもた〜
そして家族皆の体力をこの暑さの中で奪ってしまう失敗を犯す。
ダメダメやなー

という訳で、再び分岐に帰って来ますた・・・


でもいい事も。
計らずも八十八ヶ所を一番から八十八番まで順番通り全て確認する事ができました。
ありがたやーありがたやー

湯尾峠に帰還。




石垣を再び横目に下山。


駐車場に帰って来ましたー
みんなお疲れちゃん!
(きずみん、お昼から部活ご苦労様です(≧∇≦))



今日は失敗したものの、湯尾峠から鍋倉山、藤倉山。
眺望無しもとってもいい山道。走っても歩いても気持ち良く。
ここは冬より新緑と紅葉の季節が良いのかも。
今庄宿も歴史があって、散策するだけでも個人的には楽しいっす。(歴史に興味ない家族には不評・・・)


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