梅雨の晴れ間を狙った雨の別山

たかぼー

2016年06月30日 21:19

1週間前の天気予報は曇りや雨マーク。
さすがに厳しいなぁ、と諦め掛けてた週末の別山。
日が近付くについれ天気予報が好転。
予想天気図の梅雨前線も随分離れる。


どする?
うちは多少の雨でも行くけど、止めてもいいよ。


珍しく自分から2人で行こうか?と誘ったイッシーに聞くと、「行きましょう」と言う。


梅雨の晴れ間を狙った、雨の別山となる。


■6月26日(日)
04時に集合し、敦賀出発。
天気は曇り。
刈込池近くの上小池駐車場についた瞬間なかなかの雨になる。



何でこうなんねん。

近くに居られた、車中泊で今から出発しようとしている京都からの登山者と話してみると、なんと昨日からずっとここは雨だと言う。

この標高から上はずっと雨だったんだなー。

待っていても雨が上がる気配は全然ないので、合羽着て出発する。

天気予報的には9時頃までは雨。それ以降は天候が回復する予定だからね。

06:20 出発。
雨なのでほぼ写真なし。
なんか北鎌尾根の時みたいや。

今回は雨上がりの風景を撮りたい。
しかも望遠レンズでも撮りたい!と標準レンズにプラスして重い望遠レンズも持参。
さらに水場が無いという事で水分も3リットル持参。
日帰り装備にしては結構重くなったが、レンズも水も結果的にはほぼ使わず、ただの重りとなった。。。

07:45 六本檜



歩くペースはイッシーのペースにあわせて歩くが、なかなか良いペース。

08:50 三ノ峰避難小屋
けっこう雨が強くなってきたので、いったん小屋の中で休憩。
避難小屋には2名の登山者が休憩中。
2人とも別山狙いだったが、天気がここまで悪くなるとは思っていなかったので、行くかどうか迷ってる様子だった。

09:00
『山は雨が降るもの』と自分はいつも思ってるので、10分ほど休憩して別山に向けてスタート。イッシーとしては半強制だったろうが。。。

どうもこの日、殆どの登山者は三ノ峰で引上げたみたい。
この雨だから当然の判断だと思える天候。

ここからは稜線歩き。

三ノ峰から白山方面に歩き出す。
その途中に目的地の別山があり、福井県から石川県と岐阜県の県境を歩く事になる。

雨はキツクなり、風はさらに強くなってきた。

天気予報、全然当たらんかった。。。

この日、手袋を忘れて、指の感覚が無くなるくらい寒かった。

10:15 別山山頂
もちろん眺望なし。



相当な風で、もう暴風雨というレベル。
頂上で「うおぉぉー!」と雄たけびをあげ、即退散。
「もう笑うしかないな!」と言って写真撮る。





個人的には十分楽しかった。
ま、これも経験。

11:15 三ノ峰避難小屋
別山山頂から1時間ほどで帰還。



小屋に入ったらたくさんの登山者。

「別山組?」

と聞かれたので

「ええ」

と言うと、「すごいすごい!」と、ちょっとした英雄扱い(笑)
ほぼみんな別山狙いなので、どんな状況だったか聞いてくる。
「暴風雨です(笑)」という言葉に、皆さすがに諦めモードへ。

中には寒くて避難小屋の毛布に包まった人も数名。
多くの人達が合羽も靴も濡れているらしい。
寒くて再出発するのが嫌だと言ってた。
自分も汗か雨かは分からないけど、背中とお尻がやや湿っぽかったけど、靴はサラサラ。
靴が濡れるってどゆこと??と思ったが、一緒に登ったイッシーに聞いたら「自分も濡れてます・・・」(苦笑)

自分も少し体が濡れ寒かったので、コンロでお湯を作りカップラーメンタイム。ついでにコーヒーも。
こんな日に温かいのはありがたい。

11:55 下山開始
三ノ峰避難小屋から下山開始。
ここに来てようやく雨はやや小降りに。

剣ヶ岩の辺りで急に視界が開ける。




晴れた。


めっちゃきれいやーん!






やっぱり標高が高いところだけ降ってたんだなー。
一日中、真っ白いガスしか見てなかったので、普通の景色がめちゃくちゃ綺麗に見える。

人間なんてこんなもんだな。

ここで本日、ようやくカメラを取り出し撮影。



南方面には願教寺山



本日の花(「本日のコーヒー」みたいでいいね)
道中、ずっと綺麗に咲いてたニッコウキスゲ



ササユリ




14:00 下山完了

下山後は秘湯 鳩ヶ湯温泉で汗を流す。


600円也。
雪の重みで宿泊施設側は倒壊し、日帰り温泉を含めた一部だけが営業中。
地元民として昔から一度はこの温泉に入っておきたかったのでよかった。

宿泊施設はまだ建設中。軽食は可能。



17:00 敦賀帰宅

◼︎まとめ
今回の山行、合羽や登山靴のメンテナンスがとても大事だという事を再確認した。
合羽なんて中身が濡れたら意味が無い。
メンテもそうだが、濡れないような着こなしも大事。
一度濡れた体は体温・体力、そして気力を奪う。
気力、これが曲者。
人間けっこう簡単に心が折れるもんだ。

寒さは歩いてるうちはまだマシだが、休憩した途端に冷えてくる。
稜線はもちろん、2000m越えてしまったら風が出る。
まずは濡らさないことが重要。
そして今後は多少嵩張るが、天候が不安定な時にはフリースを持っていく事にしよう。
今回、ウインドブレーカーを持って行ってはいたが、休憩時の保温には役不足。

イッシーはフリースを持っており、休憩時にそれが羨ましかった。暖かそう。
が、ザック内を濡らしていて、半分濡れてた。
・・・意味無いじゃん(苦笑)

あと、今回驚いたのが靴を濡らしてる登山者が多いこと。
靴下が絞れる状態って。。。
まぁでもこれは自分自身が経験出来なかったので辛さがわからん。
でも見てるだけでみんなの嫌さ具合は十分伝わってきた。
靴のメンテは今後もキッチリしようと決めた。

雨だったが貴重な経験を多く積め、スキルアップが出来た良い山行だった。

↑別山山頂から三ノ峰避難小屋までiPhone電源切れてGPS記録なし


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