2015年07月18日
八ヶ岳日帰り連発山行 その2
■7月12日(日)
八ヶ岳美術館の駐車場で04時半起床。
八ヶ岳の森からの素晴らしくきれいな鳥達のさえずり。
最初の一声を合図に賑やかになる八ヶ岳の森。
こんな所に住めたら最高だろうなぁ。
ちゃちゃっとお湯を沸かし、コーヒーをドリップし、パンを食べながら山行の準備。
八ヶ岳美術館から今回のスタート地点である、舟山十字路駐車場へは車で10分程度。
車を走らせる道中も別荘やらペンションやらで、なんだか良い感じ。薪ストーバーがかなりの割合で住んでるようで、薪棚がたくさん。
薪の確保、争奪戦が厳しいんだろうな・・・と考えてるうちに、舟山十字路駐車場に到着。
05時半前なのに既に15台ほどの車。

準備を整え、05:30出発。
一般登山道の御小屋尾根ルートは舟山十字路駐車場をまっすぐゲートを越えて林道を北方面に登っていくが、阿弥陀岳南稜ルートは舟山十字路駐車場を東にルートを取る。
旭小屋までは川を2つ跨ぐが、明瞭な林道で、旭小屋からは小屋に向かって左側から小屋裏の稜線(阿弥陀岳南稜)に進路を取る。


旭小屋からは地主さんの立入り禁止ロープがずっと続くが、それは一度もくぐる必要はなく、稜線に取り付いてしまえば後は明瞭な登山道。
歩きやすい最高の登山道で、1600m付近から一気に2400m程まで一直線。こういう道大好き。
ちなみに舟山十字路駐車場から、ずっと先を歩いている3人がいた。
付かず離れずで、同じようなペースで登る。
青ナギと呼ばれている場所に付いた時、さすがに何時間も同じようなペースで一緒に歩いているので自然と話が出来る。


青ナギ超えてP1越しに阿弥陀岳方面
群馬から来た3人のおじさんだった。
話の内容から、どうも目的は同じ感じ。
岩に取り付く様子。
P1とP2は巻き道で通過。

先行していたおじさん達、P3の岩稜下で準備を始める。
P3も巻き道はあるが、直登する様子。
見た目によらずのクライマー。
おじさん達の横で自分達も準備を始める。
でもおじさん達、ハーネス無し。
リードは腰にザイルをブーリンで登る。
途中の支点も使わず30mほど登ってしまう。
(使わずというより、クイックドローや余分なスリング・カラビナなんて持ってないように見えた・・・)
続く2人もタスキ掛けスリングのカラビナにザイルをエイトノットで結び登って行った。落ちる事は一つも考えてないんだろうな・・・凄いというか、何というか。。。

昔からこのスタイルでやって来ているつわもの、という感じ。
おじさん達が登って行った後、自分達もレッツクライミング。
リードはTUBOさん。
自分が先に行くといったのに、いや俺が行くと言って聞かない。
昨日からの消耗度を知ってるので、見ててヒヤヒヤ。
それでもさすがに落ちる事も無く登りきる。

確保してもらい自分も登る。
最初の岩がえぐれた箇所がいやらしい。
何度もストックが引っかかり登り辛い。
短いストックが欲しいぜぇー

P3を登りきり安心して歩を進めると危険。
崖のギリギリを歩き、その勢いで右側に回りこむとデンジャー。
やってしまったから分かる。下りるのに一苦労。
左側から稜線に到達すると明瞭な踏み後あり。

しばらく行くとP4。
ここが最終のポイントとなる。
これを越えれば最終目的地の阿弥陀岳はすぐそこ。
おじさん達がP4下で準備をしている。
やはり直登。
ここは右にトラバース気味に5mほど行き、そこから上へ、という事前情報だったが、おじさん達と話しているとどうも右側は難易度が低いらしく、直登するとの事。

おじさん達のルートを見て、自分達のルートを決める事に。
ここも最初の5m程がいやらしい感じ。
おじさん達が登った後、同じコースで行けそうだという事で直登コースを選択。
今度は自分がリードでスタート。
途中ピトンやハーケンがあったので、クイックドローを掛けて登って行く。

さすがに緊張してのどが渇く。。。
天狗尾根もここ阿弥陀岳南稜も岩が脆い。
岩が茶色く剥げたと思われる箇所が多く、慎重に進む。
登り終えて一安心。
景色がきれい。

阿弥陀岳はもう目の前。
そしてビレイ用のピトンを探すが無い。
しばらく探すが無い。
結局、岩を確保に使う事にするが、足場が悪くて悪戦苦闘。
不安定だったもんで、登るよりビレイしてる方が緊張した。
これにて核心は終了。
ハーネスやザイル、ギアをザックにしまい、阿弥陀岳頂上に向かうと、おじさん達が迎えてくれた。
おじさん達以外にも数名山頂にはいたが、同じ場所を登りきった者達同士、岩の話に花が咲く。
なんとも言えない爽快感。いいよね、山って。
昨日登った赤岳ばーん!

昨日行ったから、今日はもう赤岳にはいかない。降ります。
阿弥陀岳南稜、いいルートだ。

ご飯を食べて下山開始。
下山は御小屋尾根ルート。ここは一般登山道。
2時間半ほどで下山完了。
14:30には舟山十字路駐車場に。

そして恐ろしいほどのアブの大群に襲われる。
防虫剤じゃなくて、殺虫剤が欲しい、マジで。
昨日と一緒。。。
アブに追われるように駐車場を後にし、温泉へ。
帰路、諏訪サービスエリアでさくら丼を食し、19:30帰宅。

初日はいまいちも、2日目のルートは素晴らしく、ここならまた来てみたいな。
梅雨時期なのに天気良く、駐車場キャンプも出来たし、八ヶ岳の自然も感じたし、トータルでは上々の山行となりました。
次回は単独で北アルプスでも行くつもり。
もしくは子供たちを久々に連れて北アルプス。
夏山だ!
2日間のルート
八ヶ岳美術館の駐車場で04時半起床。
八ヶ岳の森からの素晴らしくきれいな鳥達のさえずり。
最初の一声を合図に賑やかになる八ヶ岳の森。
こんな所に住めたら最高だろうなぁ。
ちゃちゃっとお湯を沸かし、コーヒーをドリップし、パンを食べながら山行の準備。
八ヶ岳美術館から今回のスタート地点である、舟山十字路駐車場へは車で10分程度。
車を走らせる道中も別荘やらペンションやらで、なんだか良い感じ。薪ストーバーがかなりの割合で住んでるようで、薪棚がたくさん。
薪の確保、争奪戦が厳しいんだろうな・・・と考えてるうちに、舟山十字路駐車場に到着。
05時半前なのに既に15台ほどの車。
準備を整え、05:30出発。
一般登山道の御小屋尾根ルートは舟山十字路駐車場をまっすぐゲートを越えて林道を北方面に登っていくが、阿弥陀岳南稜ルートは舟山十字路駐車場を東にルートを取る。
旭小屋までは川を2つ跨ぐが、明瞭な林道で、旭小屋からは小屋に向かって左側から小屋裏の稜線(阿弥陀岳南稜)に進路を取る。
旭小屋からは地主さんの立入り禁止ロープがずっと続くが、それは一度もくぐる必要はなく、稜線に取り付いてしまえば後は明瞭な登山道。
歩きやすい最高の登山道で、1600m付近から一気に2400m程まで一直線。こういう道大好き。
ちなみに舟山十字路駐車場から、ずっと先を歩いている3人がいた。
付かず離れずで、同じようなペースで登る。
青ナギと呼ばれている場所に付いた時、さすがに何時間も同じようなペースで一緒に歩いているので自然と話が出来る。
青ナギ超えてP1越しに阿弥陀岳方面
群馬から来た3人のおじさんだった。
話の内容から、どうも目的は同じ感じ。
岩に取り付く様子。
P1とP2は巻き道で通過。
先行していたおじさん達、P3の岩稜下で準備を始める。
P3も巻き道はあるが、直登する様子。
見た目によらずのクライマー。
おじさん達の横で自分達も準備を始める。
でもおじさん達、ハーネス無し。
リードは腰にザイルをブーリンで登る。
途中の支点も使わず30mほど登ってしまう。
(使わずというより、クイックドローや余分なスリング・カラビナなんて持ってないように見えた・・・)
続く2人もタスキ掛けスリングのカラビナにザイルをエイトノットで結び登って行った。落ちる事は一つも考えてないんだろうな・・・凄いというか、何というか。。。
昔からこのスタイルでやって来ているつわもの、という感じ。
おじさん達が登って行った後、自分達もレッツクライミング。
リードはTUBOさん。
自分が先に行くといったのに、いや俺が行くと言って聞かない。
昨日からの消耗度を知ってるので、見ててヒヤヒヤ。
それでもさすがに落ちる事も無く登りきる。
確保してもらい自分も登る。
最初の岩がえぐれた箇所がいやらしい。
何度もストックが引っかかり登り辛い。
短いストックが欲しいぜぇー

P3を登りきり安心して歩を進めると危険。
崖のギリギリを歩き、その勢いで右側に回りこむとデンジャー。
やってしまったから分かる。下りるのに一苦労。
左側から稜線に到達すると明瞭な踏み後あり。

しばらく行くとP4。
ここが最終のポイントとなる。
これを越えれば最終目的地の阿弥陀岳はすぐそこ。
おじさん達がP4下で準備をしている。
やはり直登。
ここは右にトラバース気味に5mほど行き、そこから上へ、という事前情報だったが、おじさん達と話しているとどうも右側は難易度が低いらしく、直登するとの事。
おじさん達のルートを見て、自分達のルートを決める事に。
ここも最初の5m程がいやらしい感じ。
おじさん達が登った後、同じコースで行けそうだという事で直登コースを選択。
今度は自分がリードでスタート。
途中ピトンやハーケンがあったので、クイックドローを掛けて登って行く。
さすがに緊張してのどが渇く。。。
天狗尾根もここ阿弥陀岳南稜も岩が脆い。
岩が茶色く剥げたと思われる箇所が多く、慎重に進む。
登り終えて一安心。
景色がきれい。
阿弥陀岳はもう目の前。
そしてビレイ用のピトンを探すが無い。
しばらく探すが無い。
結局、岩を確保に使う事にするが、足場が悪くて悪戦苦闘。
不安定だったもんで、登るよりビレイしてる方が緊張した。
これにて核心は終了。
ハーネスやザイル、ギアをザックにしまい、阿弥陀岳頂上に向かうと、おじさん達が迎えてくれた。
おじさん達以外にも数名山頂にはいたが、同じ場所を登りきった者達同士、岩の話に花が咲く。
なんとも言えない爽快感。いいよね、山って。
昨日登った赤岳ばーん!
昨日行ったから、今日はもう赤岳にはいかない。降ります。
阿弥陀岳南稜、いいルートだ。
ご飯を食べて下山開始。
下山は御小屋尾根ルート。ここは一般登山道。
2時間半ほどで下山完了。
14:30には舟山十字路駐車場に。
そして恐ろしいほどのアブの大群に襲われる。
防虫剤じゃなくて、殺虫剤が欲しい、マジで。
昨日と一緒。。。
アブに追われるように駐車場を後にし、温泉へ。
帰路、諏訪サービスエリアでさくら丼を食し、19:30帰宅。

初日はいまいちも、2日目のルートは素晴らしく、ここならまた来てみたいな。
梅雨時期なのに天気良く、駐車場キャンプも出来たし、八ヶ岳の自然も感じたし、トータルでは上々の山行となりました。
次回は単独で北アルプスでも行くつもり。
もしくは子供たちを久々に連れて北アルプス。
夏山だ!
2日間のルート

2015年07月15日
八ヶ岳日帰り連発山行 その1
バリエーションルートに行って来ました。
(そう言えば鋸岳に行ってきた記録、書いてるのにUPしてなかった・・・またUP予定)
八ヶ岳の赤岳天狗尾根と阿弥陀岳南稜を2日間で両方とも行ってしまおうという、贅沢な山行となりました。
どちらも登攀1級レベルらしい。
山仲間TUBOさんと。
■7月11日(土)
金曜日、仕事終わりすぐに22時過ぎまでサッカー関係の会合を運営。
帰って23時に八ヶ岳に向かってバタバタと出発。
北陸道から名神、中央道と乗り継いで長坂ICまで。
03時半程に美し森駐車場に到着し、1時間半ほど仮眠。
ハード。。。
05:30
美し森駐車場をスタート。


一般ルートではないものの、しばらくは林道歩き。
途中の三又を真ん中に進路を取り、出合小屋まで沢沿いを遡上。
バリエーションだが、この辺りはマーキングがしてあるのでルーファイは不必要。踏み後もそれなりにある。
ただし藪漕ぎも多少あり、獣の死骸もそこかしこにありいま一つ。
2時間ほどで出合小屋に到着。

中は立派な小屋です。

出合小屋からは赤岳沢を遡上し、左岸を気にして歩いているとマーキングが見つかるので、そこから天狗尾根に取り付く。
まぁ赤岳沢の左側はずっと天狗尾根なので、どこから取り付いてもよい様だが。
斜度もそれなりにあるので、取り付けるうちに尾根に登ってしまった方が良いのかも。
天狗尾根に出てからはずっと尾根歩き。
しばらくすると見晴らしの良いピークに出る。
進行方向には大天狗と言われる岩。
その奥には八ヶ岳最高峰の赤岳(2899m)。

西側には権現岳、振り返れば富士山がバッチリ。


しかし、まーとにかく虫が多い。
アースジェットで全部退治したいくらい、歩行中にもアブに刺された。くそー。
行く場所によっては、この時期も長袖長ズボンが必要です。。。

カニのハサミと言われる岩。
そしてこの辺りからマーキングは無くなり、ルートファインディングが必要となってくる。
実際、第1岩稜下では、通常は岩壁を右に回りこむ所を左に行ってしまい(踏み跡がしっかりある)、もう岩壁を登るしかないような場所に行き着いてしまう。(まぁ実際にはバリエーションなんで、そこから登ればいいんだけど)またその道は非常に悪く、岩も脆い。落ちたらおしまいコース。
岩壁を登るにしても足場は悪く、判断に迷う。
道が悪かっただけに、またその道を引き返すのを躊躇するTUBOさんだったが、半ば強引に引き返してもらう。
慎重に降り、とりあえず元のポイントへ。
睡眠不足に天狗尾根をこれまで歩いてきたTUBOさん、元気なく、休憩してる間に自分は反対側を偵察に行く。
急斜面で上は見えないが、思ったより草付が良さそうな感じ。
ハーネス、ザイルを取り出し、登り始める。

最初のポイントをクリアし、上部が見えたら、あら、楽に登れるね、ここ。
まぁ体力的にはここで正解だったかな。
反対側を登り始めてたら危なかったかも?
戻るのは大変だったけど、引き帰したのは良い判断でした。
天狗尾根、これ以外にも何箇所かルートファインディング能力が試されるポイント有り。

大天狗の岩の前では巻き道があったので、それに沿っていったら大ハマリ。
結局這松の藪漕ぎで疲労困憊。
ここが一番疲れた・・・。
小天狗の岩を超えたら天狗尾根は権現岳から赤岳への稜線に合流する。

梯子を上る親子が見える。
ちょうど稜線に辿り着いたタイミングで、権現岳方面から来た小学生連れの親子に遭遇。急に現れ、肩からザイルを掛けた自分達を見てジロジロと不審がられる。



13時くらいに赤岳山頂に到着。




ビールがうまい。
梅雨時期で台風9~11号まで3つが同時発生してる時期にもかかわらず天気は良好。
南アルプスもきれいに見えてるだけに、風景を見てどの山がどれなのか、パッと出てこないのが残念。
方角的には去年行った甲斐駒ヶ岳と鋸岳が見えてるはずなのに。
御岳の噴煙も、北アルプスもちゃんと見えました。

13:50
降りは真教寺尾根を降る。
こちらは一般登山道ではあるが、実はこっちの降りの方が核心。
これが一般登山道?と疑わしくなるくらいの脆い岩稜帯の連続。鎖はあるが、逆に鎖無ければ完全にバリエーションの世界なんじゃないのここ。。。

睡眠不足の中、かなり疲労が来た状態でフィニッシュ。
TUBOさんはすでに疲労の限界突破。
到着時刻は17:30で、丸々12時間の山行。
疲れてもやむなし。
天狗尾根、藪漕ぎもあり、個人的にはあまりお奨めしないコース。
この日は美し森駐車場から移動し、八ヶ岳美術館駐車場に移動。

そこで翌日の阿弥陀岳南稜アタックに向けて鋭気を養う、2人駐車場キャンプ慣行。
睡眠不足の2人には駐車場も関係なく、ワインを空けて熟睡。

翌日に続く。
(そう言えば鋸岳に行ってきた記録、書いてるのにUPしてなかった・・・またUP予定)
八ヶ岳の赤岳天狗尾根と阿弥陀岳南稜を2日間で両方とも行ってしまおうという、贅沢な山行となりました。
どちらも登攀1級レベルらしい。
山仲間TUBOさんと。
■7月11日(土)
金曜日、仕事終わりすぐに22時過ぎまでサッカー関係の会合を運営。
帰って23時に八ヶ岳に向かってバタバタと出発。
北陸道から名神、中央道と乗り継いで長坂ICまで。
03時半程に美し森駐車場に到着し、1時間半ほど仮眠。
ハード。。。
05:30
美し森駐車場をスタート。
一般ルートではないものの、しばらくは林道歩き。
途中の三又を真ん中に進路を取り、出合小屋まで沢沿いを遡上。
バリエーションだが、この辺りはマーキングがしてあるのでルーファイは不必要。踏み後もそれなりにある。
ただし藪漕ぎも多少あり、獣の死骸もそこかしこにありいま一つ。
2時間ほどで出合小屋に到着。
中は立派な小屋です。
出合小屋からは赤岳沢を遡上し、左岸を気にして歩いているとマーキングが見つかるので、そこから天狗尾根に取り付く。
まぁ赤岳沢の左側はずっと天狗尾根なので、どこから取り付いてもよい様だが。
斜度もそれなりにあるので、取り付けるうちに尾根に登ってしまった方が良いのかも。
天狗尾根に出てからはずっと尾根歩き。
しばらくすると見晴らしの良いピークに出る。
進行方向には大天狗と言われる岩。
その奥には八ヶ岳最高峰の赤岳(2899m)。
西側には権現岳、振り返れば富士山がバッチリ。
しかし、まーとにかく虫が多い。
アースジェットで全部退治したいくらい、歩行中にもアブに刺された。くそー。
行く場所によっては、この時期も長袖長ズボンが必要です。。。
カニのハサミと言われる岩。
そしてこの辺りからマーキングは無くなり、ルートファインディングが必要となってくる。
実際、第1岩稜下では、通常は岩壁を右に回りこむ所を左に行ってしまい(踏み跡がしっかりある)、もう岩壁を登るしかないような場所に行き着いてしまう。(まぁ実際にはバリエーションなんで、そこから登ればいいんだけど)またその道は非常に悪く、岩も脆い。落ちたらおしまいコース。
岩壁を登るにしても足場は悪く、判断に迷う。
道が悪かっただけに、またその道を引き返すのを躊躇するTUBOさんだったが、半ば強引に引き返してもらう。
慎重に降り、とりあえず元のポイントへ。
睡眠不足に天狗尾根をこれまで歩いてきたTUBOさん、元気なく、休憩してる間に自分は反対側を偵察に行く。
急斜面で上は見えないが、思ったより草付が良さそうな感じ。
ハーネス、ザイルを取り出し、登り始める。
最初のポイントをクリアし、上部が見えたら、あら、楽に登れるね、ここ。
まぁ体力的にはここで正解だったかな。
反対側を登り始めてたら危なかったかも?
戻るのは大変だったけど、引き帰したのは良い判断でした。
天狗尾根、これ以外にも何箇所かルートファインディング能力が試されるポイント有り。
大天狗の岩の前では巻き道があったので、それに沿っていったら大ハマリ。
結局這松の藪漕ぎで疲労困憊。
ここが一番疲れた・・・。
小天狗の岩を超えたら天狗尾根は権現岳から赤岳への稜線に合流する。
梯子を上る親子が見える。
ちょうど稜線に辿り着いたタイミングで、権現岳方面から来た小学生連れの親子に遭遇。急に現れ、肩からザイルを掛けた自分達を見てジロジロと不審がられる。

13時くらいに赤岳山頂に到着。
ビールがうまい。
梅雨時期で台風9~11号まで3つが同時発生してる時期にもかかわらず天気は良好。
南アルプスもきれいに見えてるだけに、風景を見てどの山がどれなのか、パッと出てこないのが残念。
方角的には去年行った甲斐駒ヶ岳と鋸岳が見えてるはずなのに。
御岳の噴煙も、北アルプスもちゃんと見えました。
13:50
降りは真教寺尾根を降る。
こちらは一般登山道ではあるが、実はこっちの降りの方が核心。
これが一般登山道?と疑わしくなるくらいの脆い岩稜帯の連続。鎖はあるが、逆に鎖無ければ完全にバリエーションの世界なんじゃないのここ。。。
睡眠不足の中、かなり疲労が来た状態でフィニッシュ。
TUBOさんはすでに疲労の限界突破。
到着時刻は17:30で、丸々12時間の山行。
疲れてもやむなし。
天狗尾根、藪漕ぎもあり、個人的にはあまりお奨めしないコース。
この日は美し森駐車場から移動し、八ヶ岳美術館駐車場に移動。
そこで翌日の阿弥陀岳南稜アタックに向けて鋭気を養う、2人駐車場キャンプ慣行。
睡眠不足の2人には駐車場も関係なく、ワインを空けて熟睡。

翌日に続く。