2025年04月30日
Mt.FUJI100 2025
トレランを始めて、いつかはUTMF(名前が変わり今はMt.FUJI100)と思ってたレースに出場。
かなり苦しい大会になったので、その記録。
まずは練習がてら3週間前にビワイチランへ。
目標設定は27時間。数年前に32時間程で走っており、走力が上がった今なら27時間は現実的。
またMt.FUJI100の目標完走時間をその辺りに設定している理由から。
ラン仲間に声を掛けたら部分的に一緒に走るというメンバーが4名。
長浜や大津周辺で合流し一緒に走り、また単独走をして結局24時間ちょっとで完走。


前回のビワイチと違い、今回はさほど大きなダメージはなく、Mt.FUJI100の本番を迎える。
かなり苦しい大会になったので、その記録。
まずは練習がてら3週間前にビワイチランへ。
目標設定は27時間。数年前に32時間程で走っており、走力が上がった今なら27時間は現実的。
またMt.FUJI100の目標完走時間をその辺りに設定している理由から。
ラン仲間に声を掛けたら部分的に一緒に走るというメンバーが4名。
長浜や大津周辺で合流し一緒に走り、また単独走をして結局24時間ちょっとで完走。


前回のビワイチと違い、今回はさほど大きなダメージはなく、Mt.FUJI100の本番を迎える。
ザックは1Lの水込みで4.2kg
奇しくも上州武尊と同様だが、結果論、補給食は半分しか使用しなかったので、反省点。
ドロップバッグがあったので持つのが3500kcal、ドロップに2200kcalとしたが(これでも少なくした方)、半分で良かったという実績値。

3日分の荷物は45Lザックパンパン。ZPP

◾️4月25日(木)
移動日。初めての参加で勝手がわからず前泊ツアーを申し込んでいたが、これは正解。
前日受付が受けられるし、スタート地点で荷物の受け渡しが可能(通常は有料オプション)

新幹線で新富士駅まで行き、前日受付を受け、これもオプションで申し込んでいたGPS端末のIBUKIを受け取る。


夜ご飯は付いてなかったので、富士宮焼きそば。

◾️4月26日(金)
スタートは17時。
時間はあるが、10時にはホテルチェックアウトなので、ツアーバスでスタート地点の富士子どもの国へ向かう。
11時過ぎに到着。
時間がありすぎるので、こどもの国園内の体育館で仮眠少々。
寝れなかったが、翌日のKAI70Kに出走するラン仲間が会いにきてくれたので雑談しスタート時間に。



17時スタート。
スタートしてから最初のエイドまでは下り基調。
ここを飛ばさないで入るのがセオリーらしい。
ゆっくり入ったが・・・つもりだったが・・・
大体ペースはキロ5分〜5分半。
最初の富士宮エイドでは30位台で入ったみたいなので、結果的に飛ばしすぎたのだろうか。


富士宮エイド25.4kmまで2:18:19
最初の難所、天子山塊に突入。
この頃には真っ暗で、夜間パートに突入。
ヘッデン付け、ほぼ立ち止まることなく、頂上に。
この辺のランナーは総じて強者。
熊森山の激坂を下り、最後はロードで麓エイドに到着。
麓エイド 総52.6km(区間27.2km)6:17:26(3:59:07)
水分補給し焼きそばを食べ、約6分の滞在時間でOUT
次のパートは竜ヶ岳という山を登る。
まずまずのペースで頂上に到着、ガスってて何も見えず。
霧対策として黄色いセロファンを持って行っていたが、出して装着するのが面倒くさくて使用せず。
一番良いのは腰点灯にして、手持ちのハンドライトに黄色セロファンが一番いい。次回の反省。
竜の下りはかなり調子良くダメージも少なく下りれた。
ここから青木ヶ原樹海。
あの樹海だけど、真っ暗なので何も分からず。
精進湖エイド到着 総70.6km(18km)9:02:24(2:38:56)
水補給とバナナ等食べ、田舎汁飲んで、トイレ行って12分の滞在でOUT
次は北麓公園という、ドロップバッグが置いてあるエイドだけど、特に楽しみがなかったのが残念。
ドロップバッグまで行けばあれが食べれる!とか期待を持たせた食事などを用意しておいた方が良かった。
単に最初に持っていた荷物の補給物が入っていただけなので、楽しみがゼロ。
フルーツや味噌汁、おにぎり・お稲荷さん、エナジードリンクなど入れておくべきだった。
北麓公園までも一山越えるが、越えた辺りで少しづつ疲労が出てきた。
北麓公園エイド到着 総97.6km(27km)12:33:43(3:19:34)
夜が明けて05時半過ぎに到着したので、気分晴れそうなものだが、疲労でキツい。
そりゃ100kmも走ってきたらどんなペースでもキツくなる。
シューズを脱いで、荷物の入れ替え、ちょっと長めの休憩をして、再スタート。滞在時間20分。
すでに何人かに抜かれ始めており、かなり状況が厳しくなってきたので、いくみんに順位を確認してもらうと39位ほどらしい。
相当上位につけてはいるものの、自分の状況からはここから下がる事しか考えられず、目標にしていた2桁順位は厳しいな、と思い始める。
注: 目標の2桁着順というのは、総合99位以内に入ると通常は抽選である次回大会に優先エントリー権が与えられ、さらにビブが2桁ゼッケンとなる。(通常4桁)
北鹿公園エイド手前から蓄積してた疲労が一気に出た感じ。
ハンガーノックじゃなく筋肉疲労(オーバーユース)
完全に山での練習不足だわ。
走るのがとにかくキツイ。
この後、忍野エイド 総113.4km(15.8km)15:08:15(2:14:20)
山中湖きららエイド 総122.9km(9.5km)16:47:49(1:30:05)
を滞在時間10分でクリアするものの、確実に動けなくなってきた。
二重曲峠のエイド 総137.5km(14.6km)20:25:46(3:28:07)についた時には、一歩一歩毎に太腿が痛い。
攣るとかじゃなく、筋肉自体が痛い。完全にオーバーユース。
登りも20歩歩いて立ち止まりを繰り返す。
歩いてるだけで息が切れる。
ここでもう目標の2桁は無理だな、と半ば諦め状態に。
ただ完走だけは這ってでもする!と最初から決めていたので、ここからは完走目標に気持ちを切り替えた。
少し長めのエイド休憩で足休めを行い、歩き通す事を決めて二重曲峠のエイドを出発。
山の中のエイドだったものの電波が通じたので、その時点でいくみんに厳しい近況をLINE報告したら、二重曲エイドoutで49位と連絡が入る。
随分抜かれた気がするが、思ったより落としてないな。
もう終盤
みんなキツい
ここから核心部の杓子岳(岩登り区間)、そして800m一気に下る。
この山を60位台で抜けれれば最後の一山、粘れるかもしれない。。。
とにかく走れないけど、動き続けよう。
一縷の望みに賭けてみよう。
大事なのは自分自身の気持ちを止めないこと。
気持ちとは裏腹に体は限界。
少し登っては立ち止まり、息を整えてる間に抜かれ、順位を落とす。
自分が不甲斐ない。
平坦なのに歩いてても息が切れる。
クッソ!
...膝に手をつき、なんど呟いたか。
一歩一歩が苦痛。
杓子岳から苦しみながら800mを下り、最後のエイド富士吉田に何とか到着。
この前のきららエイドを出た山域から、幻覚を何度も見る様に。木が人に見えたり、無い山頂看板がそこに見えたり。
頭はハッキリしているので、はいはい、また幻覚でしょ?と、しっかりその周辺を見ても、やっぱり山中にカメラマン。
いや、こんな中途半端な場所にカメラマンおらんわ。絶対幻覚だわ、と思い、付近を見ると道具やかばんも持っていて、あらマジやんか!と思っても、直前で木に変わるという幻覚のループ。
富士吉田エイドまでは気持ちで下った。
少し走れたけど、とっくに売り切れていた足がここで完全に御臨終。
富士吉田エイド 総149.2km(11.7km)23:29:14(3:03:28)
水補給と吉田うどんを食べて、最後の山(霜山)頑張りたいけど、これは相当厳しいな・・・とエイドOUT
やめたい気はめちゃめちゃあるが、やめるという選択肢はない。
滞在時間11分。
エイドを出た瞬間、自分を呼ぶ声が聞こえた気がして・・・
???
まったく知人がいない山梨で、名前を呼ばれ、見ると30代の群馬のラン友!
えっ!?
何しとん!!
こんなサプライズ、なかなか無い。
わざわざ場所を調べて、群馬から車で2時間以上掛けて、KAI70Kに出る 2人を含め3人を応援しに来てくれたらしい。

一番しんどい時に救われた。
体が終わっていてまったく走れないのも忘れて、一緒に走り出す。
「僕、一緒に走ってて良いんですかねー?」
そんなん知らんがな。
あんた一般人で、たまたま横をランニングしてるだけちゃうん(笑)
と、くだらない会話で、気が紛れた。
しばらく並走して
「じゃあゴールで待ってます!」
え?20時半過ぎになるよ?まだまだ掛かるよ?
「大丈夫です、待ってます」
泣けるわ。
そっからまた現実に。
最後の一山(霜山)まではロード。
ロードがまったく走れない。
歩く
抜かれる
クソッ!
動けない自分が本当に情けない。
家にいる長男坊から『富士吉田エイドOUTで58位』と連絡が入る。
最後の霜山、これまでの選手の動きから、頂上で75位以内なら 2桁着順で逃げ切れる可能性はあると目算。
もうここからは自分との戦い。
体は動かず、少し歩いたら止まる、、、の繰り返し。
でも気持ちだけは、心だけは止めるな自分!と言い聞かす。
カウント開始。
抜かれると60位・・・
また抜かれたら61、62、63...
とにかく頂上まで粘れ
一気に3人が登って来たりすると「勘弁してくれ!」と泣きたくなる
でも人と戦ってるんじゃない
自分が止まらなければそれで良い
そしてとうとう霜山頂上へ
カウントは74位
よしっ!
あとは下るだけ
が、これが進まなくて焦る
体、完全に終わってる
そして下りだけかと思ってのに、天上山という山もあった。
聞いてない!
下りなら歩けるし、順位キープできるはず、という目算が外れる。
ただ、もうここまで来たらぶっ壊れても良いから進むだけ。
止まるな、歩け
歩け
歩け
走れる林道、全く走れず
でも後続も走れないのか、なかなかやって来ない。
100マイルはみんなキツい。
そしてみんな凄い。
カウベルの音が近づいてきた。
ゴールが近い。
そして長い長い27時間半が終わった。
暫定だけど75位finish
(ウエーブスタートなのでグロスで速い選手がいれば逆転されるが、75位なら安全圏内ではないかな)
もう2度と走りたくないと思う地獄の後半70km
膝が壊れて靴が脱げない。
そしたら群馬のラン友が助けてくれました。
荷物も持ってくれました。
感謝してもし足りません。本当に。



少し仮眠して、KAI70Kの到着を待ちました。
KAI70Kに出てたラン友もナイスランで完走です。





間違いなく、今まで一番キツい大会でしたが、結果的に目標の2桁順位で優先エントリーを頂けそうですし、 2桁のゼッケンで来年も走れそうです。
ただ、膝は壊れたし、キツすぎたので今はまったく走りたくないので、どうなるかは分かりませんがね。
ま、なんにせよ、最高の思い出ができたことは間違いないところです。
家族・応援してくれた方々はもちろん、運営・ボランティアの方々には本当に感謝です。


奇しくも上州武尊と同様だが、結果論、補給食は半分しか使用しなかったので、反省点。
ドロップバッグがあったので持つのが3500kcal、ドロップに2200kcalとしたが(これでも少なくした方)、半分で良かったという実績値。

3日分の荷物は45Lザックパンパン。ZPP

◾️4月25日(木)
移動日。初めての参加で勝手がわからず前泊ツアーを申し込んでいたが、これは正解。
前日受付が受けられるし、スタート地点で荷物の受け渡しが可能(通常は有料オプション)

新幹線で新富士駅まで行き、前日受付を受け、これもオプションで申し込んでいたGPS端末のIBUKIを受け取る。


夜ご飯は付いてなかったので、富士宮焼きそば。

◾️4月26日(金)
スタートは17時。
時間はあるが、10時にはホテルチェックアウトなので、ツアーバスでスタート地点の富士子どもの国へ向かう。
11時過ぎに到着。
時間がありすぎるので、こどもの国園内の体育館で仮眠少々。
寝れなかったが、翌日のKAI70Kに出走するラン仲間が会いにきてくれたので雑談しスタート時間に。



17時スタート。
スタートしてから最初のエイドまでは下り基調。
ここを飛ばさないで入るのがセオリーらしい。
ゆっくり入ったが・・・つもりだったが・・・
大体ペースはキロ5分〜5分半。
最初の富士宮エイドでは30位台で入ったみたいなので、結果的に飛ばしすぎたのだろうか。
富士宮エイド25.4kmまで2:18:19
最初の難所、天子山塊に突入。
この頃には真っ暗で、夜間パートに突入。
ヘッデン付け、ほぼ立ち止まることなく、頂上に。
この辺のランナーは総じて強者。
熊森山の激坂を下り、最後はロードで麓エイドに到着。
麓エイド 総52.6km(区間27.2km)6:17:26(3:59:07)
水分補給し焼きそばを食べ、約6分の滞在時間でOUT
次のパートは竜ヶ岳という山を登る。
まずまずのペースで頂上に到着、ガスってて何も見えず。
霧対策として黄色いセロファンを持って行っていたが、出して装着するのが面倒くさくて使用せず。
一番良いのは腰点灯にして、手持ちのハンドライトに黄色セロファンが一番いい。次回の反省。
竜の下りはかなり調子良くダメージも少なく下りれた。
ここから青木ヶ原樹海。
あの樹海だけど、真っ暗なので何も分からず。
精進湖エイド到着 総70.6km(18km)9:02:24(2:38:56)
水補給とバナナ等食べ、田舎汁飲んで、トイレ行って12分の滞在でOUT
次は北麓公園という、ドロップバッグが置いてあるエイドだけど、特に楽しみがなかったのが残念。
ドロップバッグまで行けばあれが食べれる!とか期待を持たせた食事などを用意しておいた方が良かった。
単に最初に持っていた荷物の補給物が入っていただけなので、楽しみがゼロ。
フルーツや味噌汁、おにぎり・お稲荷さん、エナジードリンクなど入れておくべきだった。
北麓公園までも一山越えるが、越えた辺りで少しづつ疲労が出てきた。
北麓公園エイド到着 総97.6km(27km)12:33:43(3:19:34)
夜が明けて05時半過ぎに到着したので、気分晴れそうなものだが、疲労でキツい。
そりゃ100kmも走ってきたらどんなペースでもキツくなる。
シューズを脱いで、荷物の入れ替え、ちょっと長めの休憩をして、再スタート。滞在時間20分。
すでに何人かに抜かれ始めており、かなり状況が厳しくなってきたので、いくみんに順位を確認してもらうと39位ほどらしい。
相当上位につけてはいるものの、自分の状況からはここから下がる事しか考えられず、目標にしていた2桁順位は厳しいな、と思い始める。
注: 目標の2桁着順というのは、総合99位以内に入ると通常は抽選である次回大会に優先エントリー権が与えられ、さらにビブが2桁ゼッケンとなる。(通常4桁)
北鹿公園エイド手前から蓄積してた疲労が一気に出た感じ。
ハンガーノックじゃなく筋肉疲労(オーバーユース)
完全に山での練習不足だわ。
走るのがとにかくキツイ。
この後、忍野エイド 総113.4km(15.8km)15:08:15(2:14:20)
山中湖きららエイド 総122.9km(9.5km)16:47:49(1:30:05)
を滞在時間10分でクリアするものの、確実に動けなくなってきた。
二重曲峠のエイド 総137.5km(14.6km)20:25:46(3:28:07)についた時には、一歩一歩毎に太腿が痛い。
攣るとかじゃなく、筋肉自体が痛い。完全にオーバーユース。
登りも20歩歩いて立ち止まりを繰り返す。
歩いてるだけで息が切れる。
ここでもう目標の2桁は無理だな、と半ば諦め状態に。
ただ完走だけは這ってでもする!と最初から決めていたので、ここからは完走目標に気持ちを切り替えた。
少し長めのエイド休憩で足休めを行い、歩き通す事を決めて二重曲峠のエイドを出発。
山の中のエイドだったものの電波が通じたので、その時点でいくみんに厳しい近況をLINE報告したら、二重曲エイドoutで49位と連絡が入る。
随分抜かれた気がするが、思ったより落としてないな。
もう終盤
みんなキツい
ここから核心部の杓子岳(岩登り区間)、そして800m一気に下る。
この山を60位台で抜けれれば最後の一山、粘れるかもしれない。。。
とにかく走れないけど、動き続けよう。
一縷の望みに賭けてみよう。
大事なのは自分自身の気持ちを止めないこと。
気持ちとは裏腹に体は限界。
少し登っては立ち止まり、息を整えてる間に抜かれ、順位を落とす。
自分が不甲斐ない。
平坦なのに歩いてても息が切れる。
クッソ!
...膝に手をつき、なんど呟いたか。
一歩一歩が苦痛。
杓子岳から苦しみながら800mを下り、最後のエイド富士吉田に何とか到着。
この前のきららエイドを出た山域から、幻覚を何度も見る様に。木が人に見えたり、無い山頂看板がそこに見えたり。
頭はハッキリしているので、はいはい、また幻覚でしょ?と、しっかりその周辺を見ても、やっぱり山中にカメラマン。
いや、こんな中途半端な場所にカメラマンおらんわ。絶対幻覚だわ、と思い、付近を見ると道具やかばんも持っていて、あらマジやんか!と思っても、直前で木に変わるという幻覚のループ。
富士吉田エイドまでは気持ちで下った。
少し走れたけど、とっくに売り切れていた足がここで完全に御臨終。
富士吉田エイド 総149.2km(11.7km)23:29:14(3:03:28)
水補給と吉田うどんを食べて、最後の山(霜山)頑張りたいけど、これは相当厳しいな・・・とエイドOUT
やめたい気はめちゃめちゃあるが、やめるという選択肢はない。
滞在時間11分。
エイドを出た瞬間、自分を呼ぶ声が聞こえた気がして・・・
???
まったく知人がいない山梨で、名前を呼ばれ、見ると30代の群馬のラン友!
えっ!?
何しとん!!
こんなサプライズ、なかなか無い。
わざわざ場所を調べて、群馬から車で2時間以上掛けて、KAI70Kに出る 2人を含め3人を応援しに来てくれたらしい。

一番しんどい時に救われた。
体が終わっていてまったく走れないのも忘れて、一緒に走り出す。
「僕、一緒に走ってて良いんですかねー?」
そんなん知らんがな。
あんた一般人で、たまたま横をランニングしてるだけちゃうん(笑)
と、くだらない会話で、気が紛れた。
しばらく並走して
「じゃあゴールで待ってます!」
え?20時半過ぎになるよ?まだまだ掛かるよ?
「大丈夫です、待ってます」
泣けるわ。
そっからまた現実に。
最後の一山(霜山)まではロード。
ロードがまったく走れない。
歩く
抜かれる
クソッ!
動けない自分が本当に情けない。
家にいる長男坊から『富士吉田エイドOUTで58位』と連絡が入る。
最後の霜山、これまでの選手の動きから、頂上で75位以内なら 2桁着順で逃げ切れる可能性はあると目算。
もうここからは自分との戦い。
体は動かず、少し歩いたら止まる、、、の繰り返し。
でも気持ちだけは、心だけは止めるな自分!と言い聞かす。
カウント開始。
抜かれると60位・・・
また抜かれたら61、62、63...
とにかく頂上まで粘れ
一気に3人が登って来たりすると「勘弁してくれ!」と泣きたくなる
でも人と戦ってるんじゃない
自分が止まらなければそれで良い
そしてとうとう霜山頂上へ
カウントは74位
よしっ!
あとは下るだけ
が、これが進まなくて焦る
体、完全に終わってる
そして下りだけかと思ってのに、天上山という山もあった。
聞いてない!
下りなら歩けるし、順位キープできるはず、という目算が外れる。
ただ、もうここまで来たらぶっ壊れても良いから進むだけ。
止まるな、歩け
歩け
歩け
走れる林道、全く走れず
でも後続も走れないのか、なかなかやって来ない。
100マイルはみんなキツい。
そしてみんな凄い。
カウベルの音が近づいてきた。
ゴールが近い。
そして長い長い27時間半が終わった。
暫定だけど75位finish
(ウエーブスタートなのでグロスで速い選手がいれば逆転されるが、75位なら安全圏内ではないかな)
もう2度と走りたくないと思う地獄の後半70km
膝が壊れて靴が脱げない。
そしたら群馬のラン友が助けてくれました。
荷物も持ってくれました。
感謝してもし足りません。本当に。


少し仮眠して、KAI70Kの到着を待ちました。
KAI70Kに出てたラン友もナイスランで完走です。




間違いなく、今まで一番キツい大会でしたが、結果的に目標の2桁順位で優先エントリーを頂けそうですし、 2桁のゼッケンで来年も走れそうです。
ただ、膝は壊れたし、キツすぎたので今はまったく走りたくないので、どうなるかは分かりませんがね。
ま、なんにせよ、最高の思い出ができたことは間違いないところです。
家族・応援してくれた方々はもちろん、運営・ボランティアの方々には本当に感謝です。


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