2024年06月10日
飛騨高山ウルトラマラソン2024
飛騨高山ウルトラマラソンを走ってきました。
一度は出たいと思っていたウルトラマラソン。
歴史ある場所が好きなので、ウルトラマラソンの中でも過酷な大会として有名ですが、これ一択。
100km以上の大会に出たことはあるものの、100kmジャストの大会は初。
グランドスラムと言われるフルサブスリー、富士登山競走完走と、残りの一つがウルトラサブテン。
個人的にグランドスラムにも富士登山競走にも興味がわかないですが、ウルトラの目標はこのサブテン。
これを目標に走り込んだのが5月の800km。
飛騨高山ウルトラはロードとはいえ、累積標高が2600m弱あるので、簡単にはサブテンできません。
それなりの覚悟で練習です。
一度は出たいと思っていたウルトラマラソン。
歴史ある場所が好きなので、ウルトラマラソンの中でも過酷な大会として有名ですが、これ一択。
100km以上の大会に出たことはあるものの、100kmジャストの大会は初。
グランドスラムと言われるフルサブスリー、富士登山競走完走と、残りの一つがウルトラサブテン。
個人的にグランドスラムにも富士登山競走にも興味がわかないですが、ウルトラの目標はこのサブテン。
これを目標に走り込んだのが5月の800km。
飛騨高山ウルトラはロードとはいえ、累積標高が2600m弱あるので、簡単にはサブテンできません。
それなりの覚悟で練習です。
大会は04時50分スタート(自分は第2ウェーブ)なので、前日の昼過ぎに出発し、近くの道の駅で車中泊。

流石にノンアルにした(≧∇≦)
02時半に大会側で用意してくれた駐車場に止め、シャトルバスでスタート・ゴール地点の飛騨高山ビッグアリーナに移動。




第1ウェーブが04:30にスタートし、04:50に第2ウェーブスタート。

サブテン狙いなので、とりあえずキロ5分30秒程で巡航するイメージ。

第2ウェーブは走力が若干落ちるメンバーが集められているのか、何故か2番手を追走。
先頭ランナーが5分10秒ほどを刻むので、まぁそのまま着いていくことに。
あっという間に50km。
特に体に問題はなく、エイドで第2ウェーブの先頭ランナーを抜いてからはそのままずっと先頭。
もうこの辺りでは第1ウェーブの選手はもちろん、71kmの選手もごちゃ混ぜ。
50kmを通過した時点で時計を見るとスタートして4時間24分。
ここであれ?
ずいぶん速いね。
倍にしたら9時間切ってるじゃん。
そう考えてしまったのが、この大会のキーだったかな、と。
目標はサブテンやめて、9時間半にする。
それでもこのまま走り続ければ余裕で到達するはずだけど、ここからがウルトラ。
そう簡単にことは運ばないのも知ってる。
しかも最大の難所、千光寺の激坂もまだ控えてる。
そして水分の取り過ぎか、ジェルの取り過ぎか、まぁロングの大会ではいつもこれに悩まされるんだけど、腹がゆるくなってきた。
走りながら下腹がギュルギュル・・・
エイドで何度かトイレに行き、まぁまぁのタイムロス。
どんどん時間が食い潰される。
そして75km過ぎた辺りから足に疲労を感じ始める。
いや、ここまでよく持った方だと思う。
確実に5月に走り込んだ800kmが効いてる。
距離は嘘つかないとよく言うけど、本当だ。
右膝の腸脛にも違和感。
頼む、あと20km持ってくれ、と祈る。
タイムは80km通過時点で7時間10分。
あと20kmを1時間50分で走れればサブテンどころか、サブ9だ。
9時間切るか切らないかでは全く違う。
10kmを55分で走れば良い。
もうこの時点で目標は完全にサブ9。
10km55分はキロ5分30秒ペース。
イケるはず。
そう思ってたけど、80km〜90kmにラスボス控えてた・・・
すごい坂。
走り切ろうと思ったけど、90km走ってきた足にはこの坂は無理だった。
歩いて、でも時間がないから頑張って走って、の繰り返しで峠超える。
90km通過時点で8時間10分。
残り50分。
時間余裕がないことは分かっちゃいたけど、エイドでトイレも行ったので、貴重な10分を食い潰した。
残り10kmをキロ5分で走らないとサブ9は無理。
9時間超えたら、たとえジャスト09:00:00でも全く意味がない。
それならもう無理せず走っても価値は同じ。
08:59:59以内で走らないと。
イケるだろ!やれるだろ!?
一生のうちで数少ない頑張る場所がここだぞ。
これでま90km、キロ5分10秒ほどで走ってきたのに、ここに来てキロ4分30秒台まで上げる。
足がピクピク攣りかけるのを騙して騙して気力の50分。
ふざけたことに、残り4km程で交差点での信号ストップ。
眼の前で赤に変わった・・・
嘘やん!
思わず声が出た。
周りに自分だけ。
車も全くおらん。
交通整理のおじいちゃんに「時間やばいんです!通っていいですか!」って言ったら「今のうちに」と行かせてくれた。
ありがとう!
あと4km。
でも足が持つかわからん。
でもあと2km、とにかく我慢しよう。
2kmこのまま突っ走って、これでダメだったら仕方ない。
後悔しないように全力で走ろう。
そしてラスト2km。
よく頑張った、イケるな、イケるぞ!
時間はホンマにギリギリの残り10分有るか無いか。
キロ4分45秒程で走れてたので、イケるんちゃうか!と。
そしてラスト1kmの看板。
残りはジャスト5分!
このままなら30秒前にはゴールできるかも!?
頑張れ、あと4分!!
残り700m程で、交差点・・・
嘘やろ!?
交差点で第1ウェーブの選手が信号待ちしてるのが見えた・・・絶望。
頼む、青に変わってくれ!!!
頼む頼む!!!
虚しく、交差点でストップ
嘘やろっ!!
本気で大声が出た。
サブ9が目の前まで、掴みかけてたのに、こんなところで・・・
先に信号待ちしてた第1ウェーブの選手がその声を聞いて、「黄色ゼッケン!?サブ9ですか!?」と声を掛けてくれました。
すぐにその切羽詰まった状態を察してくれたらしく、もうギリギリですね・・・と。
青になれ青になれ、反対側の信号が赤になった瞬間、ダッシュ!!なのに、信号変わらん。
時差式かよ!!
なげーよ!
その一連の話が聞こえてた交通整理のお兄ちゃん、申し訳無さそうに赤色灯ストップかけてたけど、青になった瞬間「どうぞ!!」気持ちのこもった一声。おっしゃー!とダッシュすると、後方から先程の選手が「頑張っ!!」と。
絶対に9時間切ってやる。
最後の700mは瞬間速度でキロ3分50秒台出てた。
ビッグアリーナ手前、坂だし、長いよ。
走れ、走れ、走れ!
もうタイムは分からん。
とにかく走れ!
ゴール手前、地元のJKが「お疲れ様でした〜」とハイタッチゾーンを作ってくれてたけど、無理無理!
一瞬で通り過ぎて、ゴールに飛び込む。
あー
最後死んだ
こんなに頑張ったのいつぶりだろ
メダルもらったけど、応える事もできずアスファルトにしばらく寝てた

結果は・・・

もうギリのギリ
やっぱりラスト10kmが一番速い。
スタート前に地元の小学校の子供達からの応援メッセージを渡された。

いちいをがんばってとって。いっぱいにはしって。
苦笑して、でも何故か心に残ってたんだけど、魔法がかかってました。
なんと第2ウェーブで1位でした(≧∇≦)
飛騨高山ウルトラマラソン、噂に違わず、登って下って、また登っての連続。
でも地元の応援は温かいし、エイドはすごく充実してるし、ロケーションは大好きだし、良い思い出になりました。
また出たいかと言えば、今は考えたくありませんが、2週間もすれば良い思い出しかなくなります。(≧∇≦)
良い大会ですよ、ほんと。

流石にノンアルにした(≧∇≦)
02時半に大会側で用意してくれた駐車場に止め、シャトルバスでスタート・ゴール地点の飛騨高山ビッグアリーナに移動。




第1ウェーブが04:30にスタートし、04:50に第2ウェーブスタート。
サブテン狙いなので、とりあえずキロ5分30秒程で巡航するイメージ。
第2ウェーブは走力が若干落ちるメンバーが集められているのか、何故か2番手を追走。
先頭ランナーが5分10秒ほどを刻むので、まぁそのまま着いていくことに。
あっという間に50km。
特に体に問題はなく、エイドで第2ウェーブの先頭ランナーを抜いてからはそのままずっと先頭。
もうこの辺りでは第1ウェーブの選手はもちろん、71kmの選手もごちゃ混ぜ。
50kmを通過した時点で時計を見るとスタートして4時間24分。
ここであれ?
ずいぶん速いね。
倍にしたら9時間切ってるじゃん。
そう考えてしまったのが、この大会のキーだったかな、と。
目標はサブテンやめて、9時間半にする。
それでもこのまま走り続ければ余裕で到達するはずだけど、ここからがウルトラ。
そう簡単にことは運ばないのも知ってる。
しかも最大の難所、千光寺の激坂もまだ控えてる。
そして水分の取り過ぎか、ジェルの取り過ぎか、まぁロングの大会ではいつもこれに悩まされるんだけど、腹がゆるくなってきた。
走りながら下腹がギュルギュル・・・
エイドで何度かトイレに行き、まぁまぁのタイムロス。
どんどん時間が食い潰される。
そして75km過ぎた辺りから足に疲労を感じ始める。
いや、ここまでよく持った方だと思う。
確実に5月に走り込んだ800kmが効いてる。
距離は嘘つかないとよく言うけど、本当だ。
右膝の腸脛にも違和感。
頼む、あと20km持ってくれ、と祈る。
タイムは80km通過時点で7時間10分。
あと20kmを1時間50分で走れればサブテンどころか、サブ9だ。
9時間切るか切らないかでは全く違う。
10kmを55分で走れば良い。
もうこの時点で目標は完全にサブ9。
10km55分はキロ5分30秒ペース。
イケるはず。
そう思ってたけど、80km〜90kmにラスボス控えてた・・・
すごい坂。
走り切ろうと思ったけど、90km走ってきた足にはこの坂は無理だった。
歩いて、でも時間がないから頑張って走って、の繰り返しで峠超える。
90km通過時点で8時間10分。
残り50分。
時間余裕がないことは分かっちゃいたけど、エイドでトイレも行ったので、貴重な10分を食い潰した。
残り10kmをキロ5分で走らないとサブ9は無理。
9時間超えたら、たとえジャスト09:00:00でも全く意味がない。
それならもう無理せず走っても価値は同じ。
08:59:59以内で走らないと。
イケるだろ!やれるだろ!?
一生のうちで数少ない頑張る場所がここだぞ。
これでま90km、キロ5分10秒ほどで走ってきたのに、ここに来てキロ4分30秒台まで上げる。
足がピクピク攣りかけるのを騙して騙して気力の50分。
ふざけたことに、残り4km程で交差点での信号ストップ。
眼の前で赤に変わった・・・
嘘やん!
思わず声が出た。
周りに自分だけ。
車も全くおらん。
交通整理のおじいちゃんに「時間やばいんです!通っていいですか!」って言ったら「今のうちに」と行かせてくれた。
ありがとう!
あと4km。
でも足が持つかわからん。
でもあと2km、とにかく我慢しよう。
2kmこのまま突っ走って、これでダメだったら仕方ない。
後悔しないように全力で走ろう。
そしてラスト2km。
よく頑張った、イケるな、イケるぞ!
時間はホンマにギリギリの残り10分有るか無いか。
キロ4分45秒程で走れてたので、イケるんちゃうか!と。
そしてラスト1kmの看板。
残りはジャスト5分!
このままなら30秒前にはゴールできるかも!?
頑張れ、あと4分!!
残り700m程で、交差点・・・
嘘やろ!?
交差点で第1ウェーブの選手が信号待ちしてるのが見えた・・・絶望。
頼む、青に変わってくれ!!!
頼む頼む!!!
虚しく、交差点でストップ
嘘やろっ!!
本気で大声が出た。
サブ9が目の前まで、掴みかけてたのに、こんなところで・・・
先に信号待ちしてた第1ウェーブの選手がその声を聞いて、「黄色ゼッケン!?サブ9ですか!?」と声を掛けてくれました。
すぐにその切羽詰まった状態を察してくれたらしく、もうギリギリですね・・・と。
青になれ青になれ、反対側の信号が赤になった瞬間、ダッシュ!!なのに、信号変わらん。
時差式かよ!!
なげーよ!
その一連の話が聞こえてた交通整理のお兄ちゃん、申し訳無さそうに赤色灯ストップかけてたけど、青になった瞬間「どうぞ!!」気持ちのこもった一声。おっしゃー!とダッシュすると、後方から先程の選手が「頑張っ!!」と。
絶対に9時間切ってやる。
最後の700mは瞬間速度でキロ3分50秒台出てた。
ビッグアリーナ手前、坂だし、長いよ。
走れ、走れ、走れ!
もうタイムは分からん。
とにかく走れ!
ゴール手前、地元のJKが「お疲れ様でした〜」とハイタッチゾーンを作ってくれてたけど、無理無理!
一瞬で通り過ぎて、ゴールに飛び込む。
あー
最後死んだ
こんなに頑張ったのいつぶりだろ
メダルもらったけど、応える事もできずアスファルトにしばらく寝てた
結果は・・・

もうギリのギリ
やっぱりラスト10kmが一番速い。
スタート前に地元の小学校の子供達からの応援メッセージを渡された。
いちいをがんばってとって。いっぱいにはしって。
苦笑して、でも何故か心に残ってたんだけど、魔法がかかってました。
なんと第2ウェーブで1位でした(≧∇≦)
飛騨高山ウルトラマラソン、噂に違わず、登って下って、また登っての連続。
でも地元の応援は温かいし、エイドはすごく充実してるし、ロケーションは大好きだし、良い思い出になりました。
また出たいかと言えば、今は考えたくありませんが、2週間もすれば良い思い出しかなくなります。(≧∇≦)
良い大会ですよ、ほんと。

タグ :飛騨高山ウルトラマラソン