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生年月日:1976.10.9
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       長男坊(いぶ)
       次男坊(ゆう)
       長女(きずみん)
       三男坊(いーちゃん)
趣味:登山、DIY、アウトドア
2008年
山の麓にログハウスを建てる
2009年
本格的にアウトドアを始める
2010年
登山歴9ヶ月目でジャンダルム
2011年
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2012年
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2015年05月30日

残雪の北穂高岳へ

今回の山行予定は直前まで行き先が決まらず、と言うより、直前で行くことを決めたので、行き先の決定が遅れ、直近までは八ヶ岳の赤岳を目指していた。
しかし出発数時間前に既に赤岳に雪はなく、夏山コースっぽくなってるらしい、という情報をゲットし急遽行き先を修正。
雪がたっぷりあること間違い無しの北アルプスは奥穂高岳を目指すことに決定した。
なんて計画性のない。。。
山仲間のTUBOさんと。

■5月22日(金)
02時前に我が家を出発。
スカスカの高速道路をぶっ飛ばし、05時過ぎにあかんだな駐車場着。
びっくりするくらい車が少ない。20台くらい?
金曜日と言うことはあるが、GWが過ぎ、夏山までのちょうど谷間で人気がないのかな。
06:20に始発の上高地行きバスに乗車。(片道1050円)
並ぶ必要もないくらい人はまばら。


06:50に上高地バスターミナルに到着。
07時過ぎに上高地を出発。
ただひたすらに涸沢目指して歩く。


行きも帰りもダレて来る、横尾山荘までの3時間の歩き。。。

10時前に横尾山荘に到着。
ここで進路を涸沢に向け、横尾大橋を渡る。
ようやく登山ぽい道になる。
歩みを少し進めれば、本谷橋。
夏山では本谷橋を渡って山際が登山道だが、ちょうどその辺から雪渓が見えてきた。
橋のたもとでは涸沢ヒュッテと涸沢小屋の方々かな?が、ちょうど橋の設置作業の真っ最中であった。
お疲れ様です。ありがとうございます。
我々はそれを横目に、涸沢筋に沿って延びる雪渓を行く。
ここからは夏山コースから外れる。
雪渓は涸沢ヒュッテまでそのまま続いている様子。
それなら足も滑るし、という事で、ここからは12本爪アイゼンを装着。

足が重ーい。

雪渓の下からは水が流れる音が盛大に聞こえ、処により穴も開いてる。ビビリながらルートを決めて登ってると、その横をスタスタと軽装の女性がソロで登って行ったが、何も考えていないのか歩きやすそうな場所をスタスタ歩いて行くので後ろから見ていて怖かった。
今に姿見えなくなるんちゃうか?と。
一度「そこヤバイですよ」と声を掛けたら、ハッとビックリした顔でようやくルート修正。
・・・よく来たもんだ。

涸沢の沢筋を上り詰めていく。



足が重ーい、足が重ーい、と歩くこと2時間半。
さすがに睡眠不足が効いて来たのか、はたまた今年一発目の山登りで体が慣れていないのか、ようやく涸沢ヒュッテに到着。
本日の予定はここで穂高山荘まで登ってしまうか、ここに留まるかを再考する予定だったが、足も重いし、ビールも飲んで、ここに留まることを即決。。。弱~。


でもまだ12時半過ぎ。
少しでも上に行こう、と涸沢小屋を寝床とするべく移動する。・・・一瞬やん。



涸沢小屋で宿泊の手続き。
素泊まり6500円なり。高いぜー。
でも最近はどこもテント泊でも1000円になってるみたいだね。倍増。。。

小屋は涸沢とは思えないくらい空いており、4人部屋を4人で使用することに。別に狭い部屋に閉じ込めんでも、広い大部屋に寝かせて欲しいな、と思うが贅沢か。

そしてそこから作戦会議。
時間はいくらでもあるぜー

今日、涸沢に留まってしまった事から、明日の予定が厳しくなった。
最終のバスが17:00であるため、それまでには上高地に戻らねばならない。
そこから逆算して考えると・・・奥穂高岳はギリギリか?

涸沢小屋からあずき沢を見上げる。テカテカに光り輝いていて、明日凍りそうだな。。。



ただし冬のルートであるため、ザイテンではなくあずき沢を直登する。時間はどれほど掛かるのか?
もう一つの選択肢がある。
目標を変更して北穂高岳にすること。
稜線に出てから更に1時間弱歩くことになる奥穂に比べて、ここなら稜線が即頂上となる。

ちょうどタイミングよくデッキに、お客が少なくて時間が空いた、女性小屋従業員が出てきたのでしばし雑談。
天気が良くて、溶けた雪が放射冷却で明日の朝には凍結すると思うんだけど、どうか?
→少し陽が出てくれば、それほどではないと思います。
あずき沢を登るのと、北穂沢を登るのは難易度的、時間的にはどうか?
→どっちもどっちじゃないですかね。
どれくらいかかりそう?
→私は2時間半で北穂に着きました。

そんなやり取りをして、北穂に目標変更が決定。
難易度は一緒。時間制限があるので、稜線から更に時間がかかる奥穂よりは北穂へという判断。
すんなり行ければ16時のバスには乗れるだろうと。

ルートが決定すれば、ワインや焼酎飲んでダラダラと。


今日も日が沈む。ぜいたくな時間だ。


人が少ない小屋は快適で、好きなだけ喋り、山の本を時間が許すかぎり読んで就寝。
ゆったりと一人一つの布団で寝れるのは快適。


■5月23日(土)
天気はまずまず。晴れの予報にしては多少雲があるけど、贅沢な話。
涸沢小屋からは残念ながらモルゲンは少しだけ。
小屋に隠れちゃう。
04:40頃がモルゲンの時間だった。



昨日同様、自炊場もゆったりと使え、パン食って珈琲飲んで、小屋に不要な荷物は置かせてもらって06時過ぎに出発!

ここからはアイゼンはもちろん、ストックからピッケルに相棒を変更。
夏山ルートの南稜を少し過ぎ、北穂沢の雪渓を直登。
ひたすら直登。
ややスタートをゆっくり目にした事から、凍るまで行かず、アイゼンの爪が程よく食い込む。
眼下には涸沢ヒュッテ。



やや緩やかになったところでふと上を見ると、あれ?
オレンジ色の落ちてる・・・
近くまで登ってみると、ヘルメット。
さっきまで無かったぞ?
誰のだろ?と思いながら、わかりやすい所に置いておいてあげようと歩き出すと、はるか上から「私のです~!」と女性の叫び声。
あんな上から転がってきたんや。
まったく音がせんな・・・
拾って持ってあがってあげると「あー涸沢まで落ちてくの~?と思いました」と。
ヘルメットでよかったね。。。

北穂沢は、最後の20分ほどが急登になり、なかなかしんどい。
このガリガリの雪質じゃ、落ちたら止まらない急な登り。
滑落停止姿勢とっても痛いだけで止まりそうに無いな~
とは思うものの、風も緩やかで、安定した歩行。
落ちるとすれば落石か滑落してきた人に巻き込まれるか、かな。



小屋の女性が2時間半と言ってたところを2時間で到達。



頂上には若いかわいい女性が1人。
喋ってると山の知識は少なく、よくこんな場所に一人で来るもんだと感心する。
強い女性だ。

槍方面



黒部五郎方面



奥穂高岳方面



富士山も見えた



右に笠ヶ岳と滝谷


笠ヶ岳はやっぱりカッコええなー

しばし堪能し、さくっと下山。
下山の方が気を使うが、急な斜面を抜けてしまえばあとは早い。
50分ほどで涸沢小屋、ついで涸沢ヒュッテまで到達。
危険な個所はこれにて終了。
ビールを飲んで、今行ってきた北穂高岳を見上げてビール。



「めっちゃ急斜面やんけ!」
と、自分たちが登ってきたところなのに、
「あんなところを登るやつの気が知れん・・・」
とTUBOさん。
「山やってるやつはみんな変!」
という事で、下山。
ゆっくりしてたら17時のバスに間に合いませんよー

帰りには昨日かかっていなかった本谷橋がかかってた。
小屋の方々、お疲れ様です。ありがとうございます。

そしてまたダラダラと続く水平道を歩くこと3時間弱。



頑張って歩いたので、15時のバスにちょうど乗ることができて、今回の山行は終了。

最近GPSの感度が良くない。
感度が悪いところでは、電源入れたところしか受信せん様子。こまる。



今年一発目の山が北アルプスという事で、なかなか翌日以降の筋肉痛が凄かったです。
今年はあと何回行けるだろうか?
今年はサッカーが忙しいし、厳しいだろうな。  


Posted by たかぼー at 21:44Comments(0)北アルプス涸沢北穂高岳

2015年05月24日

久々に山

久しぶりに山友と山に行ってきた。
今年一発目がいきなり北アルプス。
時間的な関係から奥穂高岳を断念して北穂高岳に。

とりあえず良い山行になりました。

身体が筋肉痛です^_^;

  


Posted by たかぼー at 19:22Comments(2)北アルプス涸沢北穂高岳

2011年08月25日

北アルプス初挑戦の妻と一緒に穂高! その3

その2はこちら

8月15日 早朝。さすがに早く寝たので目が覚める。辺りはまだ暗い。
ケトルでお湯を沸かし、コーヒーを淹れて夜が明けるのを待つ。

30分ほどするとうっすらと夜が明けてきた。



涸沢では朝はゆっくりとして、モルゲンロート(朝焼け)を楽しみたい。
ゆっくりと焼けてきた。



自分のいつもの山行ならこの時間にはすでに歩き始めてるんだけど、今日のコースは穂高岳山荘までのわずか2時間半の予定。あわてる必要はどこにもない。ゆっくりでいい。贅沢な時間だ。



テントのいくみんも顔を出してゆっくりと変化する朝焼けを楽しむ。
でもあっという間の出来事。



今日目指す穂高岳山荘の一部が見える。



無になる瞬間。何も考えないでただ見つめるだけ。



そんな幻想的なモルゲンロートも20分ほどでこの通り。
「さ、朝ですよ。一日が始まりましたよ。歩きなさいよ!」って言われてる気がするニコニコ



今日は3時間ほど歩けば予定が終了する一日なので、ゆっくりと2人でコーヒーでも飲んで朝を過ごすつもりだったのだけど、いくみんが何時間掛かるかわからんから早く行こうと言うもんで急遽荷造り開始。言い出したら聞かないタイプは困りますなーガーン
もう行くの!?マジかよー!タラ~と泣いてる図。
涙が見せられないのが残念テヘッ



結局6時30分には出発。
その前に涸沢ヒュッテは雪解け水が無料なので水筒をパンパンに。
穂高岳山荘は有料だから貧乏夫婦は必死汗
でも当然持つのは自分ZZZ…

歩き出して30分。
見晴らしのいい場所で今日の目的地である穂高岳山荘の場所がハッキリと。
見た瞬間、足を止め口がとんがるいくみん。
たった2時間半。
たった600mほど高度を上げるだけなんだけど、彼女にとっては物凄い先の物に見える様子。



しぶしぶ歩き出します。
雪渓の上も歩きます。



そしていよいよ本日の核心部であるザイテングラートのメインに差し掛かる。
(ザイテングラート:ドイツ語で岩壁の側面の支稜(しりょう)の意味らしい)



先日次男坊と行った蝶ヶ岳からここを見た時にあんな場所登れるのか?と思った部分。
蝶ヶ岳から見ると今はこの部分を歩いてる(歩く)ことになる。



実はこの時点ですでにスタート1時間半。
いくみん、かなりひーこらひーこら言っている状態で、今から核心部なんですけど?と言うのもはばかれる状況。こりゃ早めに出発して正解だったな…と思った次第。
穂高岳山荘はテント場も多くないので早めに着いておきたいしね。

出発して2時間。
いよいよ今から急登ですよ、という場面。
顔は笑ってるけどかなりキテます、いくみんぶた
今まで良い天気だったのに薄っすらと雲が気になりだした。
昼までについて良い風景を見せてあげたかったんだけどなー。
この感じじゃ上についた時点ではガスガスっぽいなー
と思い始める。



そこからの登山は岩登りも若干入り、手足の短いぶたいくみんには結構きつそう。
昨日は意外と歩けたけど、今日は疲れもあるのかペースが上がらない。
それでも一歩ずつ着実に高度を上げる。

そして疲れもピークに来た時、岩に「小屋まであと20分」とペンキで書かれてあるのを見つけたいくみん。でもそこから見上げる穂高岳山荘はまだまだ遥か先にあり、数少ないネガティブワードスタート。

あと20分?ほんまに~

5分後

絶対着かんし!

5分後

20分て誰の足ではかってるん!
(普通に歩けば20分で着くんだよ)

5分後

誰?誰の足ー!!

5分後

誰ー!怒

今後「小屋まであと20分」は小さく鈍足 あと40分と書いてください。お願いしますテヘッ

10時40分 穂高岳山荘到着。
結局大幅にタイムオーバーし、2時間半のところを4時間かけて歩きました汗



やはり山荘はガスガスで、一瞬の切れ間でもこれくらい。
もう少し早く着けてればなー。



それでも11時前なのでテント場は良い場所を確保。



さっそくビールビールと昼食。今日はラーメン食事だー。
と言うことで、残金は数百円に汗
まずまず美味しく出来ました!



昼食後は時間もあるので、雲の切れ間を見て涸沢岳まで散歩がてら登ります。
ガタガタの体にムチ打って、せっかくだから登っておくといくみん。
コースタイムでは20分ほどで着くよと言うものの、もうタイムというものは全く信じないいくみん。
それ誰の足ですか?って感じですテヘッ



それでも空身ということもあるのか、30分ほどで到着です。
残念ながら眺望はゼロ。



頂上では、ついさっきこの涸沢岳に登る手前で50mほど滑落、心肺停止状態の方がヘリで運ばれたという話を聞き、いくみんも感じるものがあったようです。良い事ばかりじゃありません。やはり常に危険と隣り合わせです。特に北穂から涸沢岳へのコースは自分も歩きましたが、安易に歩くルートじゃないと思います。

涸沢岳から降りた後は自由時間。
贅沢にも時間は余りまくっていたので、涸沢カールを眺めながらいくみんとコーヒーブレイクコーヒーカップ
この日のために購入したトランギアのケトル。
コーヒーを淹れる為だけに購入したものの、意外と使える小さなケトル。
予想外に細く注げてビックリ。十分おいしいコーヒーが注げます。
いつの日か自分で焙煎したコーヒー豆で淹れたいな。



うん、幸せな時間だったな。

さ、翌日はいよいよ奥穂高岳~吊尾根~前穂高岳と、この山行のメインイベントであり最も危険なルート。いくみんをフォローする自分も吊尾根からは初めてのコースとなり若干身が引き締まります。
早めに就寝して、翌日は02時前に起床と決めました。

その4に続く  


Posted by たかぼー at 23:15Comments(4)北アルプス奥穂高岳涸沢

2011年08月24日

北アルプス初挑戦の妻と一緒に穂高! その2

その1はこちら

8月13日
23時過ぎに出発するもいくみんの忘れ物で結局24時スタート。
これがこの貧乏山行を決定付けるテヘッ

8月14日 00時過ぎ
夫婦そろって現金を持っていないことに気付く。
手持ち9000円ほど。
小銭をかき集めても1万円ほどだ。

ザクッと必要経費を計算するとバス代往復大人2人で4000円。
駐車場代1500円。
テント泊代2000円。
水代600円ほど。
最低でも2泊3日で合計で8000円ほど必要。
いつもなら必要ないバス代、駐車場代が痛すぎる…タラ~
これじゃ楽しみのビールも満足に買えん!

ということで、コンビニのATMっを巡るがどこも24時までが取扱時間。
夜中に唯一取引できるのがゆうちょだけ。
いくみん、持ってる!と大事にそうにカバンの中から出してきた。
・・・通帳だけ。

つかえねーテヘッ(通帳でお金はおろせません)

移動中、あの手この手を考えるがどれもあきません。
山小屋ではカード使えんの?といくみんに聞かれるが、どう考えても使えんやろ!と返答するものの、実際のところは知りません。ま、常識からいって無理だよなぁ。

そんなこんなしてる間にいくみんは爆睡し、結局このまま上高地に突入することに。
山で使える現金は2000円しかない!ガーンダウン
こんな切羽詰まった山行は初めてや・・・。

一人車を快調に飛ばし、04時にアカンダナ駐車場到着。
バスの切符を買いに行くとすでに10人程のバス待ち人。
始発は4時50分なのにご苦労なことで。

ちなみに若干の期待を抱いていたバスチケットの自動販売機、クレジットカード使えずダウン

今日は一日結構の距離を歩く予定だし、早くスタートしたい。
バスが満員で乗れないって事は絶対に避けたいので、4時10分過ぎに寝ているいくみんを起こして一緒にバス待ち。並んですぐ、あっという間に倍以上の人数がバス待ちに。
ただ体調不良ないくみん、バスターミナルでも一人寝ますニコニコ




4時50分。時間通りバスはアカンダナ駐車場を出発。
いよいよです。

準備体操もせず歩き出します。
体調不良のいくみんも寝まくったおかげか、なんとか大丈夫そう。
登山届を提出し、5時30分にスタート。
5時38分に小梨平キャンプ場を通過。

6時20分に明神館通過。
若干のトイレ休憩を挟んで出発。
明神岳が見える。この山行で初めて見る北アルプス的な風景。



この山行で気になっていたのが、トイレ。
いくみんはトイレが汚いのが苦手で…山のトイレは、、、ねぇ。
結局山の上でもトイレに行く回数を少しでも減らすべく、なるべく水分をとらずにいたいくみん。
そんなんじゃ楽しい山も楽しくなくなるぞ、小さい事気にすんなや~男の子ニコニコ

07時27分 徳沢キャンプ場通過。



テントを干して、朝日で湯気が昇る風景。なんとも贅沢。

ここで有名なのはソフトクリームクラッカー
いつもなら先を急ぐ時間だけど、今回の山行は自分にとっては楽しいハイキングみたいな感覚だったので当初計画では食べる気満々!
しかし2000円しか余裕が無い金欠夫婦(いや自分だけか)は一銭も使えず退散ガーン



ここでアイス食べるか上でビール飲むかどっちがいい?と言われたらビールを取りますです。はいダウン

8時59分 休憩を取り横尾山荘を出発。
ここまでは平たんな道なので、ほぼコースタイム通り。
さぁ、ここからが本格的な山登りだぞ。
吊橋を渡り、屏風岩を巻くように穂高岳の懐に潜り込む涸沢への道だ。

吊橋から今回の目標の一つ前穂高岳を臨む。
あそこ登るでーという声に…あんなとこ行けるの?といういくみん。



うん、果てしなく遠いなニコニコ

屏風岩。この岩に登るって人が居るんだからすごいね。
この岩を左手に見ながら歩いていく。




途中、ひーこらひーこら言ってるいくみんが休憩してる時に見えたアルプスの姿。
おっ?うん?おー!大キレットやんかー!アップ



去年歩いた道を興奮気味にあーだこーだと伝えるが、どうもピンと来てないいくみん。
歩いてもないんだからそりゃそうだわな。
それどころか、聞く余裕もないほどこの辺りでは疲労して来てた。
正直、大した場所は登ってないのだけど。この先が大変そうだーニコニコ

本日唯一?のロープ場かな。
上高地から涸沢ヒュッテまでは危険個所は全くない。



でも風景は綺麗だし、歩きやすいし、北アルプスを手軽に楽しむなら最高の道かな。
是非お勧めしたいルートだな。うちも友達誘って行きたいな。

こんな感じの石階段をずっと歩いていく。



高度は少しずつ上げていくが、大した勾配ではない。

でもいくみんこんな感じーニコニコ



肺摘出手術の影響なのか、ただ単に運動不足なのか、すぐに息が上がります。
でもでも奴ら(長男坊以下)みたいに泣き言は一切言いません。
さすが大人!ニコニコ
楽だ、楽過ぎるー!!アップ
あかん、なんか歩いてるだけなのにむっちゃ楽しい~アップ

13時20分 はい。とうとう到着です。涸沢ヒュッテ。
最後の石段では数歩歩いては休み、数歩歩いては休みの繰り返し。
よく頑張りました!
コースタイムで6時間ちょっとを休憩含めて8時間弱。
大体予想していた通り。

表情を見せられないところが残念だけど、正直とても見せられる表情じゃりませぬ。
疲労により上高地出発から10歳は年老いましたシーッ



しかししかし、その亀さん歩きのおかげで思わぬ副産物が。
私、全く膝が痛くありましぇーん!アップクラッカー
これは新たに導入したサポーターのおかげなのか、ペースのおかげなのか分からないところですが、何せ何の不都合もなくテン場を歩ける幸せったらありません!サイコー!

誰のおかげ?と疲労困憊で言ういくみんに笑顔無しニコニコ

そして念願のビール!ビール
買うぞ買うぞ買っちゃうぞー!700円?安いもんやんけーアップ
…残金1300円。



涸沢ヒュッテ名物、おでんは断腸の思いで諦めた男の子エーン

そして、いくみんとテントをサクッとたてて飯!
大人二人だと設置が早い!
家から持って来たハムを焼いてビールビールのアテに。



うっうまい!うま過ぎるー!アップ

えー、いくみんはテントでおばけ

一人飲みした後、夜勤明けで車を運転してきた疲れが一気に出たようで、テントに潜り込んだが最後。涸沢からの夕焼けを楽しみにしてたのに一瞬で辺りは暗闇に。あ~やっちゃったって感じ。
気付いたら20時をまわってた。
もう寝るしかなかった。
轟沈ダウン

その3に続く。  


Posted by たかぼー at 00:53Comments(1)北アルプス涸沢

2011年08月17日

北アルプス初挑戦の妻と一緒に穂高! その1

子供たちを実家に預けてる期間を利用して、いくみんと2人で行ってきました。
北アルプスは穂高へアップ
いくみんとの2人旅は自分にとって今年一番のイベント。
去年から考えてましたよ。

個人的には幸せな3日間でした。

ルートは・・・
1日目 上高地→横尾山荘→涸沢ヒュッテ
2日目 涸沢ヒュッテ→ザイテングラート→穂高岳山荘→涸沢岳(空身)
3日目 穂高岳山荘→奥穂高岳→吊尾根→前穂高岳(空身)→重太郎新道→上高地

やはり北アルプスといえば穂高、涸沢、梓川。
あ、自分のイメージです、これ。
いつも自分で北アルプスに行く時は、有料バスで乗り入れないといけない上高地経由はどうしても敬遠してしまうが、いくみんに北アルプスを知ってもらうには行っておかないと、と思いこのルートを選定。

ただ前穂まで行ってしまったのはやり過ぎの感あり。
いくみんには危険な個所が多く、見てる方がドキドキビックリ



完全に岩登りだもんな。

いくみんは北アルプス初挑戦。
初挑戦どころか、最近は運動と言う運動も週に一回のアクアビクスだけ。
なので涸沢で引き返すパターンも想定してた次第。
頑張ってましたわ。

あ、それに金欠な北アルプスになりましたテヘッ

詳細は後日!
その2へつづく  


Posted by たかぼー at 22:23Comments(2)北アルプス奥穂高岳前穂高岳涸沢

2010年07月26日

登山 ジャンダルム その7

2日目のルートマップ


■7月18日(2日目 涸沢岳~穂高岳山荘)
10:20 そびえ立つ岩壁を前に休憩を挟むことを決定。
間違えて涸沢ヒュッテ側に下り、登り返した後、青メガネ氏を目標にハイピッチダッシュでここまで来た。
(この状態でここを登るのはキビシイな・・・)と直感するほどの絶壁。

どっかりと腰を落とし、ザックも下ろし休憩に入った。
ちょうど風の通り道になっていて、下から吹き上げてくる風が超気持ち良いアップ
お気に入りの高カロリー食、スニッカーズをザックから出しかぶり付きながら、MAPの確認。
スニッカーズ最高!力出る~アップ



どうもこの絶壁は涸沢岳の始りであり、今いる場所はD沢のコルという場所らしい。

(コル:二つの峰をむすんだ稜線上の凹所。尾根の低くなっているところの意味)

10:30 10分の休憩の後、いよいよ涸沢岳に挑む。
はっきり言って大キレットよりこっちのルート(北穂~奥穂)の方が難関だ。
体力を消耗したこのタイミングで、急勾配で先が見えないこの涸沢岳は心が折れそうになる。

岩壁はかなりの勾配で、時折奥穂方面から下りて来る人とすれ違うが、その人達はたぶん自分の足元がほとんど見えてないんじゃないのか?
それくらいの絶壁を鎖・ハシゴを利用しつつ時折トラバースしながら登って行く。
(トラバース:岩壁等を、横(水平)方向に登る(移動する)ことの意味)
足場も悪く、絶壁なのにガレてる場所もあって落石を起こさないようにも気を使う。
実際下りてくる人が落とした石が一度、自分の横を落下していった。

登りも後半に差し掛かった時、実際は絶壁で上が見えていないので後どれくらいの行程が残っているかわかっておらず、一番キツイ時に若いカップルに「頑張って下さい。あと少しですよ。」と声を掛けられた時は嬉しかったなー。
自身がきついタイミングで貰う言葉は元気が出るね。
(女の子がいたからか!?ニコニコ

10:45 涸沢岳到着。
時間にするとたった15分。でもこの15分は今日の行程の一番キツイ15分。
大キレットを抜けたからといって舐めちゃいけません。北穂~奥穂間。
たぶん、こっちの方がキツイです。
涸沢岳から奥穂高岳方面を眺める。
「おおー!」
眼下には今日の目的地である穂高岳山荘。その奥に奥穂高岳。
・・・そしてこの旅自体の目標であるジャンダルム。



涸沢岳の頂上はそれほど広くなく5~6人が休憩中。
それだけで休む場所も無かったのでそのまま眼下の穂高岳山荘を目指す。

11:00 穂高岳山荘到着。槍ヶ岳山荘を出発してちょうど6時間。
ルート間違いや1時間の大休憩はあったが、時間的にはまずまず予定通り山荘に到着。

間違いなく先に到着してるはずの青メガネ氏を探すがテン場にいない。
結局最後まで姿が見れなかったので、そのまま前穂高岳から上高地の方に降りたのかな?
聞いていた話では、今日は穂高岳山荘にテン泊して、翌日上高地に下り、バスで新穂高温泉に戻るって言っていたのだけど・・・。
飛騨乗越から千丈沢乗越への分岐地点でのルート変更もそうだけど、時間や自分の体力等をその場その場で考慮して行き先を柔軟に変更できる青メガネ氏は出来る男だ黄色い星

穂高岳山荘から見る奥穂高岳。結構混雑してました。



山荘の受付でテン泊を告げ、テントの設営に取り掛かる。
区画自体が結構狭くて、自分の2人用テントでさえキツキツ。
(設営しにくいなー怒)ってイライラしながらテントを張り終えたら、目の前でCanon一眼のま~やんがテントを張るところだった。
「お疲れさんです」と声を掛け、雑談を少々。
時間もあるし、せっかくやし空身で前穂高岳でも行ってこようかなーって話してたらガスって来たので中止。結局、やる事も無いし「飲もかビールとなりまして・・・。

そこから4時間くらいは話したのかな?
酒もビールを通り越して日本酒に変わり・・・ガーン
ま~やん、まだ登山を始めて5年程と謙遜していたものの、その知識、経験は豊富。
しかもまだ28歳だとか・・・。同年代かと思っていただけにショックテヘッ

今日、稜線から見えた何の山か分からなかったとんがり山は常念岳。
色が変わった山は焼岳で、その後ろに見えたのが乗鞍岳。
そしてその更に後ろに見えたのが御嶽山。って教えてもらってビックリびっくり
自分が登った山やんけー!ビックリ

他にも色々なお奨めのコースを教えてくれたり、滑落ビックリした経験を教えてくれたり。
あ、鏡平山荘に行けば良い事があるって事も教えてくれたテヘッ
そして話は翌日の予定に。

自分は「登山を始めてから1年以内にテントを担いでジャンダルムに行く!」という目標で、結局9ヶ月目にしてここやって来たのけど、それを山を知ってる人に言うと「経験も無いやつはヤメとけ」と言われたり、本気にしてもらえなかったりした経験から言うのが嫌になってて、最初はま~やんにもハッキリとは言わなかったんだよね。

実際、黄フリース氏には「奥穂からはどうやって(帰るの)?直接西穂は無理やろし?」と、そこは選択肢に入っていないよね?という言い方をされたし、青メガネ氏自身も「奥穂からは上高地へ下ります(西穂には行けないんで)」という話し方だった。
やっぱり自分の本当の目的地は言えない。。。


そしたら驚く事にま~やんが「明日は西穂に抜けるつもり」とサラッと言う。

(えー!?)

これで自分も本当の事を言わなあかんし、ようやく言えるなぁ、と嬉しかった。
一般の登山客は近寄らない、同じ道を目指してる人が目の前で飲んでた事は奇跡のよう。
しかも出発地から経由地まで全部一緒。偶然にしても出来過ぎでしょ。

実は自分もジャンダルムを抜けて西穂へ向かう予定を伝え、ジャンダルムの話を。
ま~やんもジャンダルムは初めてだけど、「まぁ行けるっしょ」と余裕な発言ニコニコ
出発は03時過ぎに・・・という事だったので、自分もそれに合わせて出発する事にした。

そうと決まれば寝る。飯だけ食って寝る。明日の出発は早い。日の出の2時間前だぞビックリ
ちなみに、この登山で一番うまかった飯がこれ。見た目悪いけど、一番うまかった。
「岳食 カレーうどん」



夕方のテン場。結局テン場は埋まり、ヘリポートにまでテント。早く来て正解だった。



日が沈むのを見ながら明日のジャンダルムを考える。
酔っ払った頭でも自然と気が引き締まる。



・・・さぁ、いよいよだ。
あと数時間後には自分を試す一日が始まる。
9ヶ月目で来たジャンダルム。自分にどの程度出来るのだろう。
シュラフに入ってもなかなか寝付けない、長い長い夜だった。




その8へ続く(ようやく最後か?)  


Posted by たかぼー at 14:51Comments(2)北アルプス奥穂高岳涸沢