2012年09月09日
2度目の夫婦で北アルプスへ その3
その2はこちら
■最終日 8月16日
02時30分。
テント泊にはありえない布団の心地よさの誘惑に負けず、どうにか予定通り起きれた。
小屋の人たちはまだ誰も出発してないので、暗い中静かに出発の身支度を整える。
と言っても、ほぼ準備は万端なので、ザックを担ぐ程度。
さ、今日は最終日。
常念小屋に一度移動して一ノ沢へ降ります。 続きを読む
■最終日 8月16日
02時30分。
テント泊にはありえない布団の心地よさの誘惑に負けず、どうにか予定通り起きれた。
小屋の人たちはまだ誰も出発してないので、暗い中静かに出発の身支度を整える。
と言っても、ほぼ準備は万端なので、ザックを担ぐ程度。
さ、今日は最終日。
常念小屋に一度移動して一ノ沢へ降ります。 続きを読む
2012年08月14日
2011年08月09日
親子で北アルプスへ(次男坊編)その3
親子で北アルプスへ(次男坊編)その2はこちら
06:30 常念岳からの下山を開始。
と、その前に前穂と奥穂の稜線を撮影。
いくみん、あんなとこいけるのぉ?
行ける…かな…?
そう、実はお盆の時期に今度はいくみんと2人で来ようと思ってる場所。
上高地~涸沢~奥穂~前穂~上高地。
この風景を見るといくみんには無謀な計画に思えてくる…。

ま、それは今後のお楽しみに。
下山ルートは前常念を通って三股の駐車場までのコース。
5時間ほどコースタイムで、昨日歩いてきたコースに比べればどうってことはない。
左膝がどんだけ持つかな…と不安を感じながらの下山。
次男坊の心配は…まぁ大丈夫だな、という感じ。
前常念岳までの道はなだらかな下りの岩道。
大した事はないけど、この時点ですでに左膝がピキーン!ピキーン!と歩くたびに悲鳴
大丈夫?
と何度聞かれたかな。
まさか山で息子に心配されるようになるとは…不覚!
常念岳を振り返る。

いつもはビックリするくらい下りでは風景が遠ざかるもんだけど、今日はゆっくり。
岩場で次男坊の歩幅にはキツイという事もあるけど、やっぱ膝。
でもでも、実はそこからが更にキツイかった。
前常念岳からの下りは今の膝からは泣きそうになる位の急坂で、気を抜くと声まで発してしまう激痛。。。
マジで膝を交換してくれ…
今まで散々頑張ってくれた膝なのにひどいね
そしてガスにも覆われた。

ここ、周りから見たら雲の中やで。
へぇー雲のなかって涼しいんやなぁ!
体感出来ることは素晴らしいことやね。
そんな状況で歩くこと2時間ほど。
その頃には森林限界を過ぎ、周りは樹林帯へ。
まったく眺望のきかない道をひたすら下っていると、さすがに小学2年生には飽きが出てくる。
まだ着かんのー?
昨日あれだけ我慢したさすがの次男坊も、目標をクリアした今、下山するだけに歩くことはきつい様で、何度かそういうネガティブワードを発する。
仕方ないな、という思いもありくだらない楽しい話題を何度もした。
ただその話題の一つがアダになり、その後の下りは暗いものになるとは思いもよらなかった。
今(標高)何m?
2100mやわ。
えーまだまだやー。
(三股は1400mほど)
何でも良い方に考えるんよ。
もうこんなに下りてきたと思った方が楽しいやろ。
2100-1400してみ。あとどんだけよ?
・・・・・・・・
・・・・・・・・
簡単やろ?
もうあとそれだけってことやん。
どんだけよ?
・・・・・・・・
…せん
ん?
…せん
は?ひょっとして計算出来へんのか?
出来る!
7000やろ!
・・・・???・・・・
ここどこよ!
チョモランマか!
ほうほう、チョモランマか!!
2100-1400やで?
そんな答えありえんやろ!?
そんなん聞いてないし!
言うたわ!
ほんじゃもう一回言うぞ。
2100-1400mは何m?
・・・・・・・・
・・・・・・・・
分からんのか?
分かる!!
…90やろっ!!!
どっから来たんや、その9はー!!!
あまりのアホさ振りに父は呆れ、そこから口も利かず、ひたすら下山。
なんちゅーこった
登山とは全く関係ない話題で嫌な時間になってもうた。
父、不徳の致すところです
まぁ、眺望も聞かない樹林帯で目標が無い次男坊と、膝がとにかく痛くてイライラしてる父の余裕の無さが招いた結果なんだろな。
ただな、いくら山登れてもそのアホさ加減はイタイぞ次男坊よ…
ほとんど会話もないまま更に2時間程。
なんか川の音が聞こえる。
おー下りてきたー!
さすがに嬉しそうな次男坊。
自分もようやく膝痛から解放される!
この急坂ともおさらばだぜー
10:30頃 三股駐車場到着。
結局荷物も自分で背負いきった次男坊。
大した泣き言も言わず大人以上のペースでよくやったよね。
後姿を撮ったんだけど、お兄ちゃんの後姿はザックぺっちゃんこだったなぁ…

何が違うんだろうなぁ。同じ兄弟なのに。
キツイ場面で踏ん張れる気持ちの強さを生まれ持った次男坊と、早い時点でリミットを自分でかけてしまう長男坊。
ただ長男坊はあんな計算間違いはなかった…
兄弟やけど、当たり前に違うんだ。
一緒じゃないんだな。
足りないところを補っていくような兄弟になって欲しいし、たぶんそんなだから兄弟として生まれて来たのかな?とも思う。
去年、今年と兄弟別々で北アルプス登ったけど、いつかは一緒に登れると良いな。
次男坊の頑張りを聞いて「自分も登りたい!」と言ってる長男坊もいるしね
それにお盆にはいくみんとの登山が待ってる。
じつはこれが一番ギャーギャー言う問題児だったりしてー
その前に自分の膝対策を何とかせねば。
強力な膝サポーターをとりあえずGetだ。
おまけ。次男坊の夏休みの宿題ポスター。
たぶん蝶ヶ岳~常念岳の稜線から見た槍穂稜線かな。
良い思い出として記憶に残れば嬉しいね。

06:30 常念岳からの下山を開始。
と、その前に前穂と奥穂の稜線を撮影。
いくみん、あんなとこいけるのぉ?
行ける…かな…?
そう、実はお盆の時期に今度はいくみんと2人で来ようと思ってる場所。
上高地~涸沢~奥穂~前穂~上高地。
この風景を見るといくみんには無謀な計画に思えてくる…。
ま、それは今後のお楽しみに。
下山ルートは前常念を通って三股の駐車場までのコース。
5時間ほどコースタイムで、昨日歩いてきたコースに比べればどうってことはない。
左膝がどんだけ持つかな…と不安を感じながらの下山。
次男坊の心配は…まぁ大丈夫だな、という感じ。
前常念岳までの道はなだらかな下りの岩道。
大した事はないけど、この時点ですでに左膝がピキーン!ピキーン!と歩くたびに悲鳴

大丈夫?
と何度聞かれたかな。
まさか山で息子に心配されるようになるとは…不覚!

常念岳を振り返る。
いつもはビックリするくらい下りでは風景が遠ざかるもんだけど、今日はゆっくり。
岩場で次男坊の歩幅にはキツイという事もあるけど、やっぱ膝。
でもでも、実はそこからが更にキツイかった。
前常念岳からの下りは今の膝からは泣きそうになる位の急坂で、気を抜くと声まで発してしまう激痛。。。
マジで膝を交換してくれ…
今まで散々頑張ってくれた膝なのにひどいね

そしてガスにも覆われた。
ここ、周りから見たら雲の中やで。
へぇー雲のなかって涼しいんやなぁ!
体感出来ることは素晴らしいことやね。
そんな状況で歩くこと2時間ほど。
その頃には森林限界を過ぎ、周りは樹林帯へ。
まったく眺望のきかない道をひたすら下っていると、さすがに小学2年生には飽きが出てくる。
まだ着かんのー?
昨日あれだけ我慢したさすがの次男坊も、目標をクリアした今、下山するだけに歩くことはきつい様で、何度かそういうネガティブワードを発する。
仕方ないな、という思いもありくだらない楽しい話題を何度もした。
ただその話題の一つがアダになり、その後の下りは暗いものになるとは思いもよらなかった。
今(標高)何m?
2100mやわ。
えーまだまだやー。
(三股は1400mほど)
何でも良い方に考えるんよ。
もうこんなに下りてきたと思った方が楽しいやろ。
2100-1400してみ。あとどんだけよ?
・・・・・・・・
・・・・・・・・
簡単やろ?
もうあとそれだけってことやん。
どんだけよ?
・・・・・・・・
…せん
ん?
…せん
は?ひょっとして計算出来へんのか?
出来る!

7000やろ!

・・・・???・・・・
ここどこよ!
チョモランマか!
ほうほう、チョモランマか!!

2100-1400やで?
そんな答えありえんやろ!?
そんなん聞いてないし!
言うたわ!
ほんじゃもう一回言うぞ。
2100-1400mは何m?
・・・・・・・・
・・・・・・・・
分からんのか?
分かる!!

…90やろっ!!!

どっから来たんや、その9はー!!!

あまりのアホさ振りに父は呆れ、そこから口も利かず、ひたすら下山。
なんちゅーこった

登山とは全く関係ない話題で嫌な時間になってもうた。
父、不徳の致すところです

まぁ、眺望も聞かない樹林帯で目標が無い次男坊と、膝がとにかく痛くてイライラしてる父の余裕の無さが招いた結果なんだろな。
ただな、いくら山登れてもそのアホさ加減はイタイぞ次男坊よ…

ほとんど会話もないまま更に2時間程。
なんか川の音が聞こえる。
おー下りてきたー!
さすがに嬉しそうな次男坊。
自分もようやく膝痛から解放される!
この急坂ともおさらばだぜー

10:30頃 三股駐車場到着。
結局荷物も自分で背負いきった次男坊。
大した泣き言も言わず大人以上のペースでよくやったよね。
後姿を撮ったんだけど、お兄ちゃんの後姿はザックぺっちゃんこだったなぁ…

何が違うんだろうなぁ。同じ兄弟なのに。
キツイ場面で踏ん張れる気持ちの強さを生まれ持った次男坊と、早い時点でリミットを自分でかけてしまう長男坊。
ただ長男坊はあんな計算間違いはなかった…

兄弟やけど、当たり前に違うんだ。
一緒じゃないんだな。
足りないところを補っていくような兄弟になって欲しいし、たぶんそんなだから兄弟として生まれて来たのかな?とも思う。
去年、今年と兄弟別々で北アルプス登ったけど、いつかは一緒に登れると良いな。
次男坊の頑張りを聞いて「自分も登りたい!」と言ってる長男坊もいるしね

それにお盆にはいくみんとの登山が待ってる。
じつはこれが一番ギャーギャー言う問題児だったりしてー

その前に自分の膝対策を何とかせねば。
強力な膝サポーターをとりあえずGetだ。
おまけ。次男坊の夏休みの宿題ポスター。
たぶん蝶ヶ岳~常念岳の稜線から見た槍穂稜線かな。
良い思い出として記憶に残れば嬉しいね。
2011年08月01日
親子で北アルプスへ(次男坊編)その2
親子で北アルプスへ(次男坊編)その1はこちら
一息ついた後はテントに戻って夕食の準備。
なに作るん?
ラーメン!
またー?
今回山に行く準備をする時間があまりなくて、歩いてる時に「あ、あれ忘れた」とかが多かった
この飯もそう。出発前、ザックに詰め込んでる時から気付いてた。
ラーメンとパンばっかやな…と
でも出来たラーメンはなかなか旨かったぞ。

でも自分の分を作る時はなんか面倒くさくなって、持って行ったもの何でも入れた。
色々な食材や調味料がザックから出てくるのを見ていた次男坊、なんでも出てくるねー
と目を輝かせていたが、いや、これ以上は何も出てきません。
ザックに残されたものは明日の朝食べるフランスパンだけです

余程おいしかったのか、父の分まで食べだす小学2年生。
目をキラキラ
輝かせて見てたし、これはこいつの心を掴んだに違いない!と思った父は「一番おいしかったもんなんやった?」と下山時に聞いてみた。
カップラーメン!(蝶ヶ岳で食べた)
即答だった。
もうこいつにはラーメン作らない、と決めた。

夕食を食べたらあとは寝るだけ。
次男坊が楽しみにしてたのがご来光。
何度も「明日、朝日見れるといいなー」って喋ってた。
これは見せてあげないとあかんなぁ、とさすがに思う父だったが、天気はどうしようもない。
まぁ、でも常念岳の頂上に日の出の時刻には居るようには調整してあげなあかんな、と思いながら就寝した。
7/25
まぁーグッスリ寝た。
テントで寝坊したのは初めてや。
やってもうた…
完全に寝過ごしましたよ。
1時間以上の寝坊ですわ。。。
隣でグッスリの次男坊をたたき起こして、テントをたたみ、出発!
ガスってはいるが、もうすでに明るい!
時間は04時半過ぎ。
この日の日の出時刻は04時半過ぎだから、この時点でもう常念の頂上におらなあかん時間や。
どんだけ急いでも間に合いましぇーん
でもでも、まだ半分寝てる次男坊を急かしてダッシュ
やっぱり膝が痛てー
昨日1時間半かかった下りを50分で登った。
昨日あんだけ強かった次男坊がすぐ凹たれた
すまん、すべては寝坊した父が悪い
常念岳を登ってる途中でガスの上に出た。

今まではガスの中をダメ元で歩いてたけど、確信に変わる。
頂上は晴れてる!
スピードがさらに上がる。急げ、急げ
そして姿を見せた槍の稜線。

次男坊は喜んでたけど、自分は凹んでた。
なんでこんな良い日に寝坊しちまうかな
、と。
頑張った彼に日の出を見せてあげたかったな。
大キレットはガスの洪水だー

05:30 常念岳頂上着。
予想通りの絶景。
昨日はガスってて何も見えなかったけど、今日は凄い!
上高地は雲の中。今、自分が立ってる常念岳の影が雲に映る。とんがりだ。

その狭い頂上には10人程。

昨日歩いて来た蝶ヶ岳への稜線は、今にも雲に食べられそうだ。

次男坊が撮らせてーと言って撮った太陽の写真もUPしておこう。
自分は太陽を直接撮ろうなんて思わないからおもしろいな。雲がきれいに写ってる。

そして今日はこのまま下りるだけなので、ここでゆっくり朝食タイムに。
ま、ザックの中にはフランスパンしか入ってないですけどー
コンデンスミルクぐらい持ってくれば良かった、と思いはしたが常念岳の頂上で温かいカフェオレとコーヒー
にフランスパンを親子で引きちぎって食べる朝食なんて贅沢やな。

1時間くらいはコーヒー飲みながらボーっと景色を見てたのかな。
頂上にいる人達が話す声が聞こえてくるんだけど、どうも今日は天気が崩れるらしい。
「ダメ元で登ったけどよかったな」とか「見れてラッキーだった」とか「昼からは崩れる」とか。そう考えると昨日蝶ヶ岳から常念小屋まで歩いておいてよかった。最悪、悪天候の中を夕方まで歩く事になるところだった。次男坊の昨日の頑張りが生きたなぁ。
あー、後は下るだけ。
待ってるのは膝痛だけだ。
次男坊は強いから大丈夫、自分の膝だけ考えて下りればいい。
…そんな簡単には終わらないところがアルプスの親子登山だ
その3に続く
一息ついた後はテントに戻って夕食の準備。
なに作るん?
ラーメン!
またー?
今回山に行く準備をする時間があまりなくて、歩いてる時に「あ、あれ忘れた」とかが多かった

この飯もそう。出発前、ザックに詰め込んでる時から気付いてた。
ラーメンとパンばっかやな…と

でも出来たラーメンはなかなか旨かったぞ。
でも自分の分を作る時はなんか面倒くさくなって、持って行ったもの何でも入れた。
色々な食材や調味料がザックから出てくるのを見ていた次男坊、なんでも出てくるねー


ザックに残されたものは明日の朝食べるフランスパンだけです

余程おいしかったのか、父の分まで食べだす小学2年生。
目をキラキラ

カップラーメン!(蝶ヶ岳で食べた)
即答だった。
もうこいつにはラーメン作らない、と決めた。
夕食を食べたらあとは寝るだけ。
次男坊が楽しみにしてたのがご来光。
何度も「明日、朝日見れるといいなー」って喋ってた。
これは見せてあげないとあかんなぁ、とさすがに思う父だったが、天気はどうしようもない。
まぁ、でも常念岳の頂上に日の出の時刻には居るようには調整してあげなあかんな、と思いながら就寝した。
7/25
まぁーグッスリ寝た。
テントで寝坊したのは初めてや。
やってもうた…

完全に寝過ごしましたよ。
1時間以上の寝坊ですわ。。。
隣でグッスリの次男坊をたたき起こして、テントをたたみ、出発!

ガスってはいるが、もうすでに明るい!
時間は04時半過ぎ。
この日の日の出時刻は04時半過ぎだから、この時点でもう常念の頂上におらなあかん時間や。
どんだけ急いでも間に合いましぇーん

でもでも、まだ半分寝てる次男坊を急かしてダッシュ

やっぱり膝が痛てー

昨日1時間半かかった下りを50分で登った。
昨日あんだけ強かった次男坊がすぐ凹たれた

すまん、すべては寝坊した父が悪い

常念岳を登ってる途中でガスの上に出た。
今まではガスの中をダメ元で歩いてたけど、確信に変わる。
頂上は晴れてる!
スピードがさらに上がる。急げ、急げ

そして姿を見せた槍の稜線。
次男坊は喜んでたけど、自分は凹んでた。
なんでこんな良い日に寝坊しちまうかな

頑張った彼に日の出を見せてあげたかったな。
大キレットはガスの洪水だー

05:30 常念岳頂上着。
予想通りの絶景。
昨日はガスってて何も見えなかったけど、今日は凄い!
上高地は雲の中。今、自分が立ってる常念岳の影が雲に映る。とんがりだ。
その狭い頂上には10人程。
昨日歩いて来た蝶ヶ岳への稜線は、今にも雲に食べられそうだ。
次男坊が撮らせてーと言って撮った太陽の写真もUPしておこう。
自分は太陽を直接撮ろうなんて思わないからおもしろいな。雲がきれいに写ってる。
そして今日はこのまま下りるだけなので、ここでゆっくり朝食タイムに。
ま、ザックの中にはフランスパンしか入ってないですけどー
コンデンスミルクぐらい持ってくれば良かった、と思いはしたが常念岳の頂上で温かいカフェオレとコーヒー

1時間くらいはコーヒー飲みながらボーっと景色を見てたのかな。
頂上にいる人達が話す声が聞こえてくるんだけど、どうも今日は天気が崩れるらしい。
「ダメ元で登ったけどよかったな」とか「見れてラッキーだった」とか「昼からは崩れる」とか。そう考えると昨日蝶ヶ岳から常念小屋まで歩いておいてよかった。最悪、悪天候の中を夕方まで歩く事になるところだった。次男坊の昨日の頑張りが生きたなぁ。
あー、後は下るだけ。
待ってるのは膝痛だけだ。
次男坊は強いから大丈夫、自分の膝だけ考えて下りればいい。
…そんな簡単には終わらないところがアルプスの親子登山だ

その3に続く
2011年07月31日
親子で北アルプスへ(次男坊編)その1
次男坊(小学2年生)との親子2人旅。
北アルプスへ1泊2日のテント泊。
7/23
サッカーの試合が終わってから、仮眠をとって自宅を23時に出発。
今回の次男坊、去年の兄貴みたく不安で泣いたりしない。
ひたすら車の中で爆睡
次男坊に繊細さは微塵もない。
7/24
03:30頃に三股の駐車場に到着。
今回のコースは迷った挙句、三股駐車場→蝶ヶ岳→常念岳→三股駐車場に決定。
去年の長男坊との笠ヶ岳とあまり標高が違わなさそうなところをチョイス。
子供だから妙に標高にこだわるから。
俺の方が高いしー!とかね
槍ヶ岳~穂高岳の稜線を兄貴は西側(笠ヶ岳)から見たので、今回は東から見るコース。
天気もまずまず問題なさそう。
05時過ぎに駐車場出発。
次男坊のザックにはしっかりと荷物が詰め込まれてる。
去年の兄貴は帰ってくる時には空っぽのペッチャンコザックになってた。
さてさて、今年はどうなるのかな?と不安にスタート
薄明るくなった樹林帯をスタート。写真ブレる。

特に問題もなくひたすら歩く。
06:50 まめうち平に到着。

08:00 散々歩いた樹林帯の隙間からチラッと見えた常念岳。
この時点では「明日あの山登るんだぞー」と次男坊に伝えてた。
右側の稜線から常念岳(2857m)のピークに立ち、左側のピークから前常念岳(2662m)側に降りる。

蝶ヶ岳(2677m)に近くなってきたものの、次男坊は泣き言ひとつ言わない。
だから面白いことも書けない。ただひたすら上を目指して黙々歩いてた。
そして逆にこの辺りでなんだか父親の左足に違和感が…
きた…恐れていたモノがきた…
先週の白馬岳では右膝だったのに、なんで今日は左膝???
サポーター、右膝に付けてたのにー
蝶ヶ岳直前の分岐点。左に行けば大滝山だ。

09:00 蝶ヶ岳ヒュッテに到着。
稜線に出たとたんに広がる槍~穂高の稜線ばーん!
とても入りきらなかったので、3枚の写真を合成。
前穂~奥穂~涸沢岳~北穂~大キレット~南岳~槍。去年歩いた稜線だ。
そして今から歩く稜線の先には常念岳。

駐車場から5時間半のコースタイムのところ、小学2年生がそこそこ重さがあるザックを担いで4時間なんで頑張った方やな。
ただ一番偉かったのは何の泣き言も言わんかった事だな。立派。
前回の兄貴の逆武勇伝を聞いてるだけに、泣き言は言わん!と決めていたんだろな。
蝶ヶ岳ヒュッテに着いたときに「あー足痛かった。もう着いたから言ってもいいでしょ
」と言っていたのが印象的。我慢してたんだ。
稜線に出たとたんものすごい風。
今日はここにテント張ろうかとも考えてたけど、これはちょっと厳しいかも。
時間まだタップリあるし、次男坊が頑張れそうならこのまま稜線を歩いて常念小屋に行こうかと考え始める。コースタイムは5時間以上。休憩を取って歩き出したら大人でも到着は15時過ぎだ。
小学2年生に歩けるだろうか?
キツイのを表に出さず頑張ってここまで来た次男坊に、果たしてあと5時間以上歩く体力があるのだろうか…途中でグズられたりでもしても小屋はなく、最悪ビバークになる可能性もある。
色々なことを考える。
次男坊に聞くととりあえず腹減ったというので、簡単にお湯を沸かしてカップラーメンを食す。

腹が満たされたところで聞いてみる。
まだ動けるか?常念岳まで行ってしまおうか?
うん。行こう。
キツイのは間違いないはずだけど、頑張れるという次男坊。
しっかり休憩もとったので、そうと決まったら出発だ。
10時過ぎ。蝶ヶ岳から常念岳までの稜線を歩き始める。
大キレットの前で。この辺はまだまだ元気。

これからは稜線歩きだから、とちょっと舐めてた父。
歩きだしてしばらくしてこれはキツイぞ…と思い始める。
こんなに下るんですか!?と心の中で思う父。
次男坊がいる手前、決して口に出しては言えない
この頃にはすでに膝痛が再発しており、下りは激痛が走りだしてた。
写真の見た目以上に登り返しが激しい。
下りは嫌ー

せっかく森林限界以上の稜線まで出たのに、あっという間にこんな場所まで下りてしまう。

2時間半以上歩いてようやく常念岳が見上げられる場所まで来る。
目標が見えてるのはありがたい。
ただここからが長かった。

ここからはひたすら登りの岩稜になる。
小学2年生にとっては一つひとつの岩が大きく、結構苦労してたみたい。
後から聞くとやはり岩のところは嫌やったと言っていたのでキツかったんだろうな。

ここまで泣き言は一度くらいチョロっと言った程度。
岩が大きくてこんなん無理やー!と叫んでたくらいかな。
いや、大人でもこのコースは泣き言言うよ。
それを小さな体でここまで来たんだから大したもんだよ。
それにもう途中から次男坊の心配より自分の膝の心配ばかりしてた。
あかん、明日歩けんかもしれん…と
14:30 岩をひたすら登ってとうとう常念岳に到着。
この時間ではすでにガスが発生し始めており眺望は無し。
でもいいさ、明日の朝もう一度登るからね。

今日のテン泊地の常念小屋はここから400m程下ったところにある。
もう後は下りるだけだ。
と、いつもなら思うところだけど、今日はここからの400mが地獄になるぞ…と予感はしてた。膝ね、膝。もうこの時点ではエライ事になっておりまして…
もうね、すぐそこに常念小屋が見えるんだ。
でもそれは遥か下界にあって、一歩一歩下るごとに激痛が走る状態。
見えてるのに全然着かない。全然近付いてる気がしない。
常念頂上から小屋までのコースタイムは40分。
これまでコースタイムを上回るペースで来てたんだけど、ここでは1時間30分ほどかけて下りてきた。その1時間半は、そりゃ本当に永遠に感じられるくらい長く感じたな。

この時すでに次男坊も限界が来ていて、後ろから見ていても明らかに足首が痛そう。力が入らない。何度も転び、さすがに泣きが入ってた。
でも山では何にもできないんだよ。痛みを和らげてあげる事も出来ないし、今初めていうけど相当前からお父さんも膝痛いんだ。でもね、山で頼れるのは自分だけ。痛い痛いって言って治るなら何度でも言うけど、治るわけないよな。でもな、そんな足でも一歩一歩歩けば必ず着くんだわ。さ、行くぞ。
次男坊も半分泣きながら下ってた。相当痛かったんだろな。
でもそんな話をした後は足が痛いなんて一度も言わなかった。
後ろから見てたら分かるよ、明らかに足の運びがおかしいもの。
頑張れ、と口には出さず思ってた。
15:50 そしてとうとう常念小屋に到着。本当によく頑張りました。
心の底から凄いぞ、よく我慢した、頑張った、と。

テントを張って、ようやくゆっくり出来ます。
頑張ったご褒美にジュース2本の大奮発。
この不細工な表情で疲労度合いがわかります

その2に続く
北アルプスへ1泊2日のテント泊。
7/23
サッカーの試合が終わってから、仮眠をとって自宅を23時に出発。
今回の次男坊、去年の兄貴みたく不安で泣いたりしない。
ひたすら車の中で爆睡

次男坊に繊細さは微塵もない。
7/24
03:30頃に三股の駐車場に到着。
今回のコースは迷った挙句、三股駐車場→蝶ヶ岳→常念岳→三股駐車場に決定。
去年の長男坊との笠ヶ岳とあまり標高が違わなさそうなところをチョイス。
子供だから妙に標高にこだわるから。
俺の方が高いしー!とかね

槍ヶ岳~穂高岳の稜線を兄貴は西側(笠ヶ岳)から見たので、今回は東から見るコース。
天気もまずまず問題なさそう。
05時過ぎに駐車場出発。
次男坊のザックにはしっかりと荷物が詰め込まれてる。
去年の兄貴は帰ってくる時には空っぽのペッチャンコザックになってた。
さてさて、今年はどうなるのかな?と不安にスタート

薄明るくなった樹林帯をスタート。写真ブレる。
特に問題もなくひたすら歩く。
06:50 まめうち平に到着。
08:00 散々歩いた樹林帯の隙間からチラッと見えた常念岳。
この時点では「明日あの山登るんだぞー」と次男坊に伝えてた。
右側の稜線から常念岳(2857m)のピークに立ち、左側のピークから前常念岳(2662m)側に降りる。
蝶ヶ岳(2677m)に近くなってきたものの、次男坊は泣き言ひとつ言わない。
だから面白いことも書けない。ただひたすら上を目指して黙々歩いてた。
そして逆にこの辺りでなんだか父親の左足に違和感が…

きた…恐れていたモノがきた…
先週の白馬岳では右膝だったのに、なんで今日は左膝???
サポーター、右膝に付けてたのにー

蝶ヶ岳直前の分岐点。左に行けば大滝山だ。
09:00 蝶ヶ岳ヒュッテに到着。
稜線に出たとたんに広がる槍~穂高の稜線ばーん!

とても入りきらなかったので、3枚の写真を合成。
前穂~奥穂~涸沢岳~北穂~大キレット~南岳~槍。去年歩いた稜線だ。
そして今から歩く稜線の先には常念岳。

駐車場から5時間半のコースタイムのところ、小学2年生がそこそこ重さがあるザックを担いで4時間なんで頑張った方やな。
ただ一番偉かったのは何の泣き言も言わんかった事だな。立派。
前回の兄貴の逆武勇伝を聞いてるだけに、泣き言は言わん!と決めていたんだろな。
蝶ヶ岳ヒュッテに着いたときに「あー足痛かった。もう着いたから言ってもいいでしょ

稜線に出たとたんものすごい風。
今日はここにテント張ろうかとも考えてたけど、これはちょっと厳しいかも。
時間まだタップリあるし、次男坊が頑張れそうならこのまま稜線を歩いて常念小屋に行こうかと考え始める。コースタイムは5時間以上。休憩を取って歩き出したら大人でも到着は15時過ぎだ。
小学2年生に歩けるだろうか?
キツイのを表に出さず頑張ってここまで来た次男坊に、果たしてあと5時間以上歩く体力があるのだろうか…途中でグズられたりでもしても小屋はなく、最悪ビバークになる可能性もある。
色々なことを考える。
次男坊に聞くととりあえず腹減ったというので、簡単にお湯を沸かしてカップラーメンを食す。
腹が満たされたところで聞いてみる。
まだ動けるか?常念岳まで行ってしまおうか?
うん。行こう。
キツイのは間違いないはずだけど、頑張れるという次男坊。
しっかり休憩もとったので、そうと決まったら出発だ。
10時過ぎ。蝶ヶ岳から常念岳までの稜線を歩き始める。
大キレットの前で。この辺はまだまだ元気。
これからは稜線歩きだから、とちょっと舐めてた父。
歩きだしてしばらくしてこれはキツイぞ…と思い始める。
こんなに下るんですか!?と心の中で思う父。
次男坊がいる手前、決して口に出しては言えない

この頃にはすでに膝痛が再発しており、下りは激痛が走りだしてた。
写真の見た目以上に登り返しが激しい。
下りは嫌ー

せっかく森林限界以上の稜線まで出たのに、あっという間にこんな場所まで下りてしまう。
2時間半以上歩いてようやく常念岳が見上げられる場所まで来る。
目標が見えてるのはありがたい。
ただここからが長かった。
ここからはひたすら登りの岩稜になる。
小学2年生にとっては一つひとつの岩が大きく、結構苦労してたみたい。
後から聞くとやはり岩のところは嫌やったと言っていたのでキツかったんだろうな。
ここまで泣き言は一度くらいチョロっと言った程度。
岩が大きくてこんなん無理やー!と叫んでたくらいかな。
いや、大人でもこのコースは泣き言言うよ。
それを小さな体でここまで来たんだから大したもんだよ。
それにもう途中から次男坊の心配より自分の膝の心配ばかりしてた。
あかん、明日歩けんかもしれん…と

14:30 岩をひたすら登ってとうとう常念岳に到着。
この時間ではすでにガスが発生し始めており眺望は無し。
でもいいさ、明日の朝もう一度登るからね。
今日のテン泊地の常念小屋はここから400m程下ったところにある。
もう後は下りるだけだ。
と、いつもなら思うところだけど、今日はここからの400mが地獄になるぞ…と予感はしてた。膝ね、膝。もうこの時点ではエライ事になっておりまして…
もうね、すぐそこに常念小屋が見えるんだ。
でもそれは遥か下界にあって、一歩一歩下るごとに激痛が走る状態。
見えてるのに全然着かない。全然近付いてる気がしない。
常念頂上から小屋までのコースタイムは40分。
これまでコースタイムを上回るペースで来てたんだけど、ここでは1時間30分ほどかけて下りてきた。その1時間半は、そりゃ本当に永遠に感じられるくらい長く感じたな。
この時すでに次男坊も限界が来ていて、後ろから見ていても明らかに足首が痛そう。力が入らない。何度も転び、さすがに泣きが入ってた。
でも山では何にもできないんだよ。痛みを和らげてあげる事も出来ないし、今初めていうけど相当前からお父さんも膝痛いんだ。でもね、山で頼れるのは自分だけ。痛い痛いって言って治るなら何度でも言うけど、治るわけないよな。でもな、そんな足でも一歩一歩歩けば必ず着くんだわ。さ、行くぞ。
次男坊も半分泣きながら下ってた。相当痛かったんだろな。
でもそんな話をした後は足が痛いなんて一度も言わなかった。
後ろから見てたら分かるよ、明らかに足の運びがおかしいもの。
頑張れ、と口には出さず思ってた。
15:50 そしてとうとう常念小屋に到着。本当によく頑張りました。
心の底から凄いぞ、よく我慢した、頑張った、と。
テントを張って、ようやくゆっくり出来ます。
頑張ったご褒美にジュース2本の大奮発。
この不細工な表情で疲労度合いがわかります

その2に続く
2011年07月12日
今度は次男坊とアルプスへ!?
仕事も一段落したんで、週末の3連休に北アルプス
に行く予定。
でもコブ付き ⇒ 次男坊
去年、長男坊を連れて行って、「来年は自分」と約束しちゃったもんで。。。
忘れもんをよくする彼も、ちゃんと覚えてるんだな、その辺は
いや、大変なんだよ。
想像以上に大変なんだ。
我慢が出来ない彼らと登るのは。
親にとっては試練。
ほんとに試練。忍耐。
去年みたいになるんなら正直行きたくない
子供のためには間違いなくなるんだけど、ツライ…

忍の一文字だった去年の長男坊との北アルプス遠征…
でも長男坊と次男坊は違う。
彼には兄にはやや欠けてるガッツがある。
そこに期待。
…それ、希望?
ま、行き先もまだ未定。
長男坊は双六岳に笠ヶ岳だったんで、それくらいのレベルで、と。
ただ長男坊より時期的には1年早いんだけど…。(小学2年生)
どうなるんかな、次男坊。
あ、それと自分の膝

でもコブ付き ⇒ 次男坊

去年、長男坊を連れて行って、「来年は自分」と約束しちゃったもんで。。。
忘れもんをよくする彼も、ちゃんと覚えてるんだな、その辺は

いや、大変なんだよ。
想像以上に大変なんだ。
我慢が出来ない彼らと登るのは。
親にとっては試練。
ほんとに試練。忍耐。
去年みたいになるんなら正直行きたくない

子供のためには間違いなくなるんだけど、ツライ…

忍の一文字だった去年の長男坊との北アルプス遠征…
でも長男坊と次男坊は違う。
彼には兄にはやや欠けてるガッツがある。
そこに期待。
…それ、希望?

ま、行き先もまだ未定。
長男坊は双六岳に笠ヶ岳だったんで、それくらいのレベルで、と。
ただ長男坊より時期的には1年早いんだけど…。(小学2年生)
どうなるんかな、次男坊。
あ、それと自分の膝
