2010年07月21日
登山 ジャンダルム その3
初日のルートMAP

■17日(初日)の続きから
黄フリース氏と別れた後、左肩の激痛に耐えながらひたすら忍耐の登山。
一歩一歩確実に近づいてはいる筈だけど風景がゆっくりしか変わらない。
でも嫌な気はしない。それほど最高の風景だった。
低山の風景にしか知らない田舎者の自分にはすべてが新鮮だ
この辺りではすでに森林限界を抜け、高い木々は無く、あるのは背の低い高山植物とひたすら石・石・石。
石の登山道を忍耐のマイペースで歩いていると、あれ?人影が・・・。
あれ?あれ、もしかしてー!
キター!
青メガネ氏だー!
見つけたー!!
槍平小屋で引き離された青メガネ氏を発見。
まだ80m程は離れてるけど、3時間もあの後姿を見て歩いたんだ。
間違いなく分かる。あれは青メガネ氏だ。
青メガネ氏はちょうど飛騨乗越から西鎌尾根へとバイパスする分岐点で休んでいる様子。
よーし!ここで一気に追いつくぞー!と俄然やる気になった瞬間、青メガネ氏がこっちを振り向いた。
3時間も後を付けられたんだからあっちもこっちを分かってる。
こっちを見つけられた瞬間、避けるようにして青メガネ氏は出発。えー!!
しかも飛騨乗越方面じゃなく、西鎌尾根に抜けるバイパスルートへ。
(なんやー、行く場所違うんかー。槍ヶ岳山荘で喋ろうと思ってたのになー
)と、この時は思った。
後で槍ヶ岳山荘で出会う事になる。
これも後で聞いた話だが、タイムコース的には20分ほどのロスになるが、尾根に出てしまうので歩いてみると体も楽で、尾根沿いに槍ヶ岳山荘出られるとの事。20分のロスも埋められるくらいだそうだ。
今考えてみれば青メガネ氏のあの分岐点での休憩はMAPを見ながらルートを選別していたんだろう。
分岐点で何も考えなかった(そんな余裕が無かった)自分とは山の経験が違う、って感じ。
10:13 目標を再度失い飛騨乗越のルートをひたすら歩いていたら頂上の様子が見えてきた。
目を凝らすと・・・あれ?なんか建物が見える!

写真では見えにくいけど、ピークとピークの間に間違いなく建物が見える。
たぶんあれが槍ヶ岳山荘だ!ヨッシャー!
と、元気が出たのはその瞬間だけで、ゆっくりとしか風景が変わらないのは今までと同じ。
相変わらず左肩痛は激しく、すぐに元の忍耐のマイペースへ。
見えてはいるけど果てしなく遠くに感じる槍ヶ岳山荘は目標にならない。
今の目標は・・・とにかく目の前のルート目印だけ。
5m間隔ほどで付けられているその目印まで行って一休み。
その間に次の目印を探して、またその目印を次の目標に・・・そして一休み。
一体どれくらい同じ行動を繰り返したのか・・・槍ヶ岳山荘は果てしなく遠い・・・
ふと下を見れば相当遠くに黄フリース氏がいる。相変わらずの遅ペースだ。
でもその前に本日初めて見る2人組が居た。あれ?今まであんな2人いたっけな?
しばらくしてまた振り返ると2人組の姿がハッキリと分かる距離に近付いて来てた。
早っ!!
2人組の姿を見かけてから30分程は頑張って追いつかれない様に歩いた。
でも明らかにスピードが違う。
はい、白旗でーす
道を譲るついでにどっかりと腰を下ろして休憩した。
そしてじっくり2人組を観察する。
見る見る2人組が近付いて来る。
驚いた。
先頭を歩いてるのは山スカートの女性だった。
長身細身の20代後半くらいのカップル。
やや経験が少ないのか、女性をサポートするように男性が後ろから声掛けするという感じ。
正直、ショックだった。
山で女の人に抜かれるなんて思ってもみなかった。
ただその装備は随分軽装だ。
ザックも小さいしテン泊じゃなく小屋泊まりだな、と挨拶を交わしながら思った。
ただ黄フリース氏と後で話したら「あれ、(ザックに)何にも入っとらんと思うで。日帰りやろ。早過ぎるもの。」と言っていた。事実、槍ヶ岳山荘に到着後しばらくはそのカップルの姿を見たが、その後は結局一度も見なかった。帰ったんだろう。
初めて知った北アルプスの日帰りという選択肢。
色々な人が居るなー。
それに荷物が軽いっていうのは相当のアドバンテージなんだな、って重要な経験を身を持って知る。
自分の背中には18キロのザックが肩にザックリ食い込んでいるぜ

カップルに抜かれた後、また忍耐の歩きを続けている雪渓が出て来た。
標高的には2800m程か。
雪渓といっても一部分だけ残ってるという程度で、少し迂回すれば歩かずに済む。
でも迂回すれば100m。雪渓を直登すれば30mだ。疲れた体にこの差はでかい。
ほぼ徹夜に近い体で疲労はピーク。
更に初体験となる雪渓を歩きたいという気持ちが勝って直登する事に。
実はその上で先ほどの2人組カップルの女性が直登してたんだ。
でも男性はなぜか迂回。
ザックをガサゴソしてたから、今考えるとアイゼンを女性に渡していたのかもしれないな。
そんな事は知らない自分、(彼女が行けるのに俺が行けん訳ねー)と馬鹿丸出しで雪渓にアタック。
たった30mの直登。
雪国生まれと言う慢心もあった。
少し歩いただけで違和感を感じる。
なんか感触が違う。
カッチカチやで!
30mの半分を過ぎた辺りから危険を感じる。
これ、一旦滑ったら止まらんな・・・。
かろうじて頼りになるのは2本のトレッキングポール。
今もこれを頼りに4本足で歩いているけど、もしもの時には片手に持ってピッケル代わりに・・・って考えてた。(でもそれでも多分止まらんなー。雪が硬過ぎて刺さらんわ・・・)
たった30mの雪渓。
直登し終わった瞬間(もう2度と歩かねー!)と心に決めた。
急がば回れ。
今回の登山で実感した言葉だ。
登山ルートの目印。これも絶対に蔑ろにしてはいけない。
そこにあるという事は意味のある事なんだ。無い所には無い事の意味がある。
ちょっと横着して目印の無い場所を通ってヒヤッとした事がこの登山中、何度もあった。
急がば回れ。普段の日常でも使う言葉だが、命に関わる登山では肝に銘じておかなければ。。。
11:04 長く辛い忍耐の歩きもついに実を結ぶ。尾根だ。尾根が見えてきたー!
尾根に着いた矢先、槍ヶ岳方面から来た登山者と遭遇。男女女3人のパーティ。
50歳ほどの女性に声を掛けられた。
「大キレットを抜けられてきたんですか?」
「いえ、新穂からです・・・」
もう愛想笑いする元気も無い。とにかく早くザックを下ろしたい
11:15 そして、ようやく、ようやく到着。本日の最終目的地、槍ヶ岳山荘!

山荘のすぐ脇に見えるのが槍ヶ岳だ。日本で5番目(3180m)に高い山。超が付く人気の山。
そしてすでにテン場(テント場のこと)には1張りのテントが。早えー。まだ11時過ぎやで・・・。
更に今からテントを設営しようとしてる人物一人。
あれれ???
なんか見たような人物だ。
なんとよく見ると青メガネ氏!
当然喋ってはいないが、あっちもこっちも面識はある。
「あれ?いつ着かれたんですかぁ?」もう疲労困憊だ。
「10分ほど前です。西鎌尾根から尾根伝いに来たんで・・・」と青メガネ氏。
正直、その時点ではニシカマオネ?なんじゃそりゃ?状態。
基本的知識がまったく無いというのもあるし、考えれる状況でもなかった。
とにかく、とにかく、肩が痛い!!!
初めて入る山小屋。
受付のお姉ちゃんが対応してくれた。
テン泊を伝えると500円払って受付完了。
水は200円/1Lで買える事も教えてくれた。
(売るほどあります、そう言いたかった・・・
)
そして初めてのソロテント設営。
この日のために購入したプロモンテの山岳テント。

プロモンテ(PuroMonte) 2人用 超軽量山岳テント
ソロテントと言いながら2人用を購入。いつかいくみんとテン泊する時の事も考えて。
2人用なので当然だけど、ソロで使用するには室内は十分広い。でも1人用と比べても重さ的にはあまり変わらないので大柄な人であれば2人用をお奨めする。

プロモンテ(PuroMonte) VL23対応グランドシート
一応グランドシートも同時に購入。確かにテントのグランドはペラペラでテン場の石底ではいつ穴が空いても不思議ない。山での使用を考えると雨の事を考えるべきで、出来れば揃えておいた方が良いと思う。大きなものではないので、テントのスタッフバッグに一緒に入れて仕舞えます。
テントも張り終え、くそ重いザックをテントに置き去りにし身軽になった体で目指すは槍ヶ岳!
槍ヶ岳山荘の目と鼻の先にその切っ先がある。いざ登るべし!
コースタイムで30分。疲れた体でもサクッと登れる、はずだった・・・。
でも渋滞。槍の山頂に向かう人の波に飲まれ足止めを食らう。
そしてようやく辿り着いた槍ヶ岳の山頂。

近くのおばちゃんと写真の撮り合いっこ。
山頂は10人も人が居たらちょっと危険なのですぐに退散。
そしたら今度は下りも足止め。
60才位のおじさんの後ろに自分と同年代であろうCanonの一眼カメラを持った男性。そして自分。
で、そのおじさんが下りるのやたらめったら遅い。
別に急いで下りる理由も無いが、常識からしても遅すぎる。。。
おじさんはカメラを持った男性に「先に行く?」と声を掛けるが、「いやいや良いですー。ゆっくり行って下さい。」と返答。。。(こらこらー。先に行かせてもらいなさーい!!)と私の心は叫んだ
この時このおじさんに好青年的な返答をしたCanon一眼カメラの人物。
この人物が今回のこのジャンダルムへの挑戦登山で私の最も重要な関係者となるのはその翌日の事である。旅とはなんとも面白いものである。
その4へ続く
■17日(初日)の続きから
黄フリース氏と別れた後、左肩の激痛に耐えながらひたすら忍耐の登山。
一歩一歩確実に近づいてはいる筈だけど風景がゆっくりしか変わらない。
でも嫌な気はしない。それほど最高の風景だった。
低山の風景にしか知らない田舎者の自分にはすべてが新鮮だ

この辺りではすでに森林限界を抜け、高い木々は無く、あるのは背の低い高山植物とひたすら石・石・石。
石の登山道を忍耐のマイペースで歩いていると、あれ?人影が・・・。
あれ?あれ、もしかしてー!
キター!
青メガネ氏だー!
見つけたー!!

槍平小屋で引き離された青メガネ氏を発見。
まだ80m程は離れてるけど、3時間もあの後姿を見て歩いたんだ。
間違いなく分かる。あれは青メガネ氏だ。
青メガネ氏はちょうど飛騨乗越から西鎌尾根へとバイパスする分岐点で休んでいる様子。
よーし!ここで一気に追いつくぞー!と俄然やる気になった瞬間、青メガネ氏がこっちを振り向いた。
3時間も後を付けられたんだからあっちもこっちを分かってる。
こっちを見つけられた瞬間、避けるようにして青メガネ氏は出発。えー!!
しかも飛騨乗越方面じゃなく、西鎌尾根に抜けるバイパスルートへ。
(なんやー、行く場所違うんかー。槍ヶ岳山荘で喋ろうと思ってたのになー

後で槍ヶ岳山荘で出会う事になる。
これも後で聞いた話だが、タイムコース的には20分ほどのロスになるが、尾根に出てしまうので歩いてみると体も楽で、尾根沿いに槍ヶ岳山荘出られるとの事。20分のロスも埋められるくらいだそうだ。
今考えてみれば青メガネ氏のあの分岐点での休憩はMAPを見ながらルートを選別していたんだろう。
分岐点で何も考えなかった(そんな余裕が無かった)自分とは山の経験が違う、って感じ。
10:13 目標を再度失い飛騨乗越のルートをひたすら歩いていたら頂上の様子が見えてきた。
目を凝らすと・・・あれ?なんか建物が見える!
写真では見えにくいけど、ピークとピークの間に間違いなく建物が見える。
たぶんあれが槍ヶ岳山荘だ!ヨッシャー!

と、元気が出たのはその瞬間だけで、ゆっくりとしか風景が変わらないのは今までと同じ。
相変わらず左肩痛は激しく、すぐに元の忍耐のマイペースへ。
見えてはいるけど果てしなく遠くに感じる槍ヶ岳山荘は目標にならない。
今の目標は・・・とにかく目の前のルート目印だけ。
5m間隔ほどで付けられているその目印まで行って一休み。
その間に次の目印を探して、またその目印を次の目標に・・・そして一休み。
一体どれくらい同じ行動を繰り返したのか・・・槍ヶ岳山荘は果てしなく遠い・・・

ふと下を見れば相当遠くに黄フリース氏がいる。相変わらずの遅ペースだ。
でもその前に本日初めて見る2人組が居た。あれ?今まであんな2人いたっけな?
しばらくしてまた振り返ると2人組の姿がハッキリと分かる距離に近付いて来てた。
早っ!!
2人組の姿を見かけてから30分程は頑張って追いつかれない様に歩いた。
でも明らかにスピードが違う。
はい、白旗でーす

道を譲るついでにどっかりと腰を下ろして休憩した。
そしてじっくり2人組を観察する。
見る見る2人組が近付いて来る。
驚いた。
先頭を歩いてるのは山スカートの女性だった。
長身細身の20代後半くらいのカップル。
やや経験が少ないのか、女性をサポートするように男性が後ろから声掛けするという感じ。
正直、ショックだった。
山で女の人に抜かれるなんて思ってもみなかった。
ただその装備は随分軽装だ。
ザックも小さいしテン泊じゃなく小屋泊まりだな、と挨拶を交わしながら思った。
ただ黄フリース氏と後で話したら「あれ、(ザックに)何にも入っとらんと思うで。日帰りやろ。早過ぎるもの。」と言っていた。事実、槍ヶ岳山荘に到着後しばらくはそのカップルの姿を見たが、その後は結局一度も見なかった。帰ったんだろう。
初めて知った北アルプスの日帰りという選択肢。
色々な人が居るなー。
それに荷物が軽いっていうのは相当のアドバンテージなんだな、って重要な経験を身を持って知る。
自分の背中には18キロのザックが肩にザックリ食い込んでいるぜ


カップルに抜かれた後、また忍耐の歩きを続けている雪渓が出て来た。
標高的には2800m程か。
雪渓といっても一部分だけ残ってるという程度で、少し迂回すれば歩かずに済む。
でも迂回すれば100m。雪渓を直登すれば30mだ。疲れた体にこの差はでかい。
ほぼ徹夜に近い体で疲労はピーク。
更に初体験となる雪渓を歩きたいという気持ちが勝って直登する事に。
実はその上で先ほどの2人組カップルの女性が直登してたんだ。
でも男性はなぜか迂回。
ザックをガサゴソしてたから、今考えるとアイゼンを女性に渡していたのかもしれないな。
そんな事は知らない自分、(彼女が行けるのに俺が行けん訳ねー)と馬鹿丸出しで雪渓にアタック。
たった30mの直登。
雪国生まれと言う慢心もあった。
少し歩いただけで違和感を感じる。
なんか感触が違う。
カッチカチやで!

30mの半分を過ぎた辺りから危険を感じる。
これ、一旦滑ったら止まらんな・・・。
かろうじて頼りになるのは2本のトレッキングポール。
今もこれを頼りに4本足で歩いているけど、もしもの時には片手に持ってピッケル代わりに・・・って考えてた。(でもそれでも多分止まらんなー。雪が硬過ぎて刺さらんわ・・・)
たった30mの雪渓。
直登し終わった瞬間(もう2度と歩かねー!)と心に決めた。
急がば回れ。
今回の登山で実感した言葉だ。
登山ルートの目印。これも絶対に蔑ろにしてはいけない。
そこにあるという事は意味のある事なんだ。無い所には無い事の意味がある。
ちょっと横着して目印の無い場所を通ってヒヤッとした事がこの登山中、何度もあった。
急がば回れ。普段の日常でも使う言葉だが、命に関わる登山では肝に銘じておかなければ。。。
11:04 長く辛い忍耐の歩きもついに実を結ぶ。尾根だ。尾根が見えてきたー!
尾根に着いた矢先、槍ヶ岳方面から来た登山者と遭遇。男女女3人のパーティ。
50歳ほどの女性に声を掛けられた。
「大キレットを抜けられてきたんですか?」
「いえ、新穂からです・・・」
もう愛想笑いする元気も無い。とにかく早くザックを下ろしたい

11:15 そして、ようやく、ようやく到着。本日の最終目的地、槍ヶ岳山荘!
山荘のすぐ脇に見えるのが槍ヶ岳だ。日本で5番目(3180m)に高い山。超が付く人気の山。
そしてすでにテン場(テント場のこと)には1張りのテントが。早えー。まだ11時過ぎやで・・・。
更に今からテントを設営しようとしてる人物一人。
あれれ???
なんか見たような人物だ。
なんとよく見ると青メガネ氏!
当然喋ってはいないが、あっちもこっちも面識はある。
「あれ?いつ着かれたんですかぁ?」もう疲労困憊だ。
「10分ほど前です。西鎌尾根から尾根伝いに来たんで・・・」と青メガネ氏。
正直、その時点ではニシカマオネ?なんじゃそりゃ?状態。
基本的知識がまったく無いというのもあるし、考えれる状況でもなかった。
とにかく、とにかく、肩が痛い!!!

初めて入る山小屋。
受付のお姉ちゃんが対応してくれた。
テン泊を伝えると500円払って受付完了。
水は200円/1Lで買える事も教えてくれた。
(売るほどあります、そう言いたかった・・・

そして初めてのソロテント設営。
この日のために購入したプロモンテの山岳テント。

プロモンテ(PuroMonte) 2人用 超軽量山岳テント
ソロテントと言いながら2人用を購入。いつかいくみんとテン泊する時の事も考えて。
2人用なので当然だけど、ソロで使用するには室内は十分広い。でも1人用と比べても重さ的にはあまり変わらないので大柄な人であれば2人用をお奨めする。

プロモンテ(PuroMonte) VL23対応グランドシート
一応グランドシートも同時に購入。確かにテントのグランドはペラペラでテン場の石底ではいつ穴が空いても不思議ない。山での使用を考えると雨の事を考えるべきで、出来れば揃えておいた方が良いと思う。大きなものではないので、テントのスタッフバッグに一緒に入れて仕舞えます。
テントも張り終え、くそ重いザックをテントに置き去りにし身軽になった体で目指すは槍ヶ岳!
槍ヶ岳山荘の目と鼻の先にその切っ先がある。いざ登るべし!
コースタイムで30分。疲れた体でもサクッと登れる、はずだった・・・。
でも渋滞。槍の山頂に向かう人の波に飲まれ足止めを食らう。
そしてようやく辿り着いた槍ヶ岳の山頂。
近くのおばちゃんと写真の撮り合いっこ。
山頂は10人も人が居たらちょっと危険なのですぐに退散。
そしたら今度は下りも足止め。
60才位のおじさんの後ろに自分と同年代であろうCanonの一眼カメラを持った男性。そして自分。
で、そのおじさんが下りるのやたらめったら遅い。
別に急いで下りる理由も無いが、常識からしても遅すぎる。。。
おじさんはカメラを持った男性に「先に行く?」と声を掛けるが、「いやいや良いですー。ゆっくり行って下さい。」と返答。。。(こらこらー。先に行かせてもらいなさーい!!)と私の心は叫んだ

この時このおじさんに好青年的な返答をしたCanon一眼カメラの人物。
この人物が今回のこのジャンダルムへの挑戦登山で私の最も重要な関係者となるのはその翌日の事である。旅とはなんとも面白いものである。
その4へ続く
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