2018年07月03日
山中温泉トレイルレース2018 その3
その2はこちら
県民の森をあとにして、今回の大会から新たに加えられた新ルートの蟹の目山(がんのめやま と呼ぶらしい)に向かう。
メインイベントであった大日山を下りて来たあとだったので、この山をちょっと舐めてしまってた。。。
強大な相手だった大日山はクリアーした。
それも多少の余力を残して。
あとはちんこい山を3つほど越えるだけだわさー
・・・この調子こいたイキった野郎、この山でボッコボコにされる・・・_| ̄|○
山を舐めてはいけません。。。
県民の森をあとにして、今回の大会から新たに加えられた新ルートの蟹の目山(がんのめやま と呼ぶらしい)に向かう。
メインイベントであった大日山を下りて来たあとだったので、この山をちょっと舐めてしまってた。。。
強大な相手だった大日山はクリアーした。
それも多少の余力を残して。
あとはちんこい山を3つほど越えるだけだわさー

・・・この調子こいたイキった野郎、この山でボッコボコにされる・・・_| ̄|○
山を舐めてはいけません。。。
レース後に発表されたリザルトを確認し、チェックポイント毎の順位をイメージ化すると・・・

蟹の目山のパートで多少残ってた余力を使い果たした上にボコボコにされ、次のパートではすでにクリンチ状態なイキった野郎を、名も無き山がフルボッコ状態にしてる図だ。。
この蟹の目にはやられた。。。
一緒になったランナー達も、
ここ、トレイルちゃうやん・・・
とか
・・・地獄すね・・・
とすれ違いざまに投げ掛けて行く。
すぐ越えられると、と思い込んでるメンタル状態が、小さいピークを超えても越えてもつかない蟹の目山をさらに遠くに。
ピヨピヨ状態で幾つかめのピークにたどり着いた時に、地元のボランティアスタッフさんが突如現れる。
ようやく蟹の目山到着らしい・・・
疲れたのでそのスタッフ山と会話してると恐ろしい事を言われる。
水がやばいんですよ〜
次のエイドまでは、あと山1つ越えなあきませんわ〜
・・・う・うそー

な・萎えた・・・


頑張って保って来た強靭
なメンタルがポッキリと折れた・・・
もうひと山登る体力も、メンタルも、何より水がない!!
もう持ち合わせの水はほとんど飲み干して、蟹の目山を下りる分しか残してなかった。
あと、お尻事情がもうひと山越える事を許してくれるハズもない。
最悪、トレイル中で脱糞もリアルにありえる〜
まさか次のエイドがもうひと山越えないとあかんなんて・・・
蟹の目山のピークで絶望にくれた。
きっと、個人的にこのレースで一番辛かったパートはここなのかも知れない。
(写真を撮ってる余裕すらなかった)
結果して、ガセネタを掴ませてくれ、精神的にも相当追い詰めてくれたボラスタッフさんに感謝。
(蟹の目山を下りた場所にあるCP3(第3関門)にはエイド(水)がないと思われていたのかも)
絶望に暮れていてもゴールは近付かないので、メンタルを病みながら下山開始。
時折足が攣り掛けながら騙し騙しダウンヒルしてると徐々に力が戻ってくる。
長い距離を走ってると不思議とダメな時間とイケる時間が交互に来る。
ダメな時間は無理せずに、補給をしつつ多少の休憩を挟みつつ、次のイケるタイミングを待つのも必要なのかも知れない。
景色が広葉樹から針葉樹の杉林に変化し、明らかに人の手の入った山からさらに林道に到着。
あら?
やっぱりもうひと山なんか無さげな感じ。
しばらく我慢の林道RUNを続けてるとますます距離を稼ぎ、第3関門の55km地点に近づいて来た。
これは第3関門が近い。山なんてない!と確信する。
粘りのRUNで第3関門到着!
よっしゃー!
トイレどこー!?
ありがたい事にここは洋式トイレ。
あとは全部和式。
トイレコンプリートしたから分かる!えっへん
60km以上、ガチンコで山の中を駆け回って来た奴に和式トイレは地獄。
しゃがんだ瞬間、ところ構わず変なところが攣る。
それを避けるため、もう空気イス状態で用を足す。
それはそれで修行。トイレも修行だ
用事が終われば水を補給し、冷たいオレンジをたくさん頂き、ボラスタッフさんと少し会話。
ズタボロになって到着した割には、まだ80K部門は100人も到達してないらしく、このまま目指せ2桁着順で行きましょう!と言われ、少し元気回復。
第3関門も第2関門で貯金しておいた約2時間の猶予はそのままで再スタート。
この辺りでようやく完走が視野に。
次のパートは過去の本大会では三童子山の難所だったところが、今回は蟹の目山が加わった事で変更され、三童子には行かず、鞍掛山と三童子山の間をトラバースして再度、鞍掛山登山口から鞍掛山を目指すルートとなったパートだ。
ここはサクッと越えたいところだったものの、まー地獄。
60kmを超えたら今の自分にはどこを走らせても地獄以外の何物でもない。
前述した通り、このパートで順位をガタッと落とす。

ネガティブ思考にならないように、なるべくポジティブに考えながら次のエイドを目指してたなー
62km地点の第4関門に到着したのが関門時間の1時間半前。
10分ほど休憩してたので、2時間あった貯金は随分目減りして1時間20分ほどに。
でも河南三山と言われる山もいよいよ最後の鞍掛山を残すのみ。
楽しんでいくよー
で、ここが良い山だったなー
500m程の山だけども、景色もいいし、登山道も厳しくも素晴らしい。
人気がある山なのも納得。

まー良い山だけど、しんどいに決まってる。
が
頂上ではそれを忘れさせてくれる程の景色がー
(ちなみに頂上はルートから少しだけ外れて登らねばなりませぬ)
加賀の街並みだなー

と、振り返ったら山がくっきり。

もしや、とスタッフさんに確認すると、なんと富士写ヶ岳ですよ、と。
ひゃーあんな場所から来たんかいなー

ほなら、こっちがひょっとして・・・

はい、大日山ですよ。
すんげー!あんなところからあんな場所に移動して、こんな場所から景色見てるなんて、みんな変態の集まりやんかー
と、スタッフさんと一緒に笑う。
もちろん、白山はすぐに分かる。

うーん、見事なり、鞍掛山
まぁ一応記念に。。。

鞍掛山を後にし、69km地点の最終エイドに向けて林道を粘RUNしてると日が沈みそう。
長く行動してるもんなー

この辺ではもう周りにいるランナー、数時間一緒に走ってるような感覚なので、親近感も湧くね。
最終エイドに到着すると熊の出没でルートが変更になったとのこと。
ロードの区間が増えて嬉しいような、悲しいような。。。
もちろんトイレに籠ってから・・・
ええーい!
残り7〜8kmくらいならぶっ飛ばしちゃうぞー!!
このやろー
と気持ちは勇ましいが、走り出してすぐに走れない体に気付く。
攣ります攣ります・・・これ以上走ると攣ります・・・
なんてヤワな体。。。
仕方なし。
トンネルまでは歩くが、そこからは攣ろうが何しようが粘りの走り、粘RUNで行くぜ〜
時間を見れば、あれ?頑張れば14時間台でのゴールも見えて来たんじゃないか?
と思ったが、山中温泉の景勝地である鶴仙渓に入り時間がどんどん喰われる。
うー、最後の最後に鶴仙渓の小さな階段が堪えるぜ〜
早朝にスタートした山中座に近づいて来た感がある。
日も沈んで暗闇なのかで、沿道の方々がすごく応援してくださる。
あったかいぜ、山中温泉。
ありがたいなー
ゴールも間近になり、ジーンとしてしまう。
諦めずにここまで来てよかったー
あれ?このコンビニ?と思った瞬間、ゴールが急に現れた。
声援が嬉しかったー
ゴール

15時間は切れなかったけど、コースロストして、怪我を抱え、満足な練習も出来ず不安だったスタート前を思えば完走出来たことに満足。
(お尻事情にもよく耐えた自分はエライ
)
山中温泉トレイルレース、終わって見れば最高でした!

OSJクオリティとか、安くて厳しいと言われるOSJの大会。
いや、確かにそうなんだけど、この値段でここまで出来るんだ、とも思えるし、厳しいのも良いじゃない。
ちょっと気に入ってしまったOSJ。
山中温泉の地元の方々が協力的なのも伝わって来た、本当に良い大会。
またいつか出れると良いね。

とりあえず自分のトレラン大会はこれでしばらくお預け。
今から夏は北アルプスに行きたいんだー!



蟹の目山のパートで多少残ってた余力を使い果たした上にボコボコにされ、次のパートではすでにクリンチ状態なイキった野郎を、名も無き山がフルボッコ状態にしてる図だ。。
この蟹の目にはやられた。。。
一緒になったランナー達も、
ここ、トレイルちゃうやん・・・
とか
・・・地獄すね・・・
とすれ違いざまに投げ掛けて行く。
すぐ越えられると、と思い込んでるメンタル状態が、小さいピークを超えても越えてもつかない蟹の目山をさらに遠くに。
ピヨピヨ状態で幾つかめのピークにたどり着いた時に、地元のボランティアスタッフさんが突如現れる。
ようやく蟹の目山到着らしい・・・
疲れたのでそのスタッフ山と会話してると恐ろしい事を言われる。
水がやばいんですよ〜
次のエイドまでは、あと山1つ越えなあきませんわ〜
・・・う・うそー


な・萎えた・・・



頑張って保って来た強靭


もうひと山登る体力も、メンタルも、何より水がない!!
もう持ち合わせの水はほとんど飲み干して、蟹の目山を下りる分しか残してなかった。
あと、お尻事情がもうひと山越える事を許してくれるハズもない。
最悪、トレイル中で脱糞もリアルにありえる〜

まさか次のエイドがもうひと山越えないとあかんなんて・・・
蟹の目山のピークで絶望にくれた。
きっと、個人的にこのレースで一番辛かったパートはここなのかも知れない。
(写真を撮ってる余裕すらなかった)
結果して、ガセネタを掴ませてくれ、精神的にも相当追い詰めてくれたボラスタッフさんに感謝。
(蟹の目山を下りた場所にあるCP3(第3関門)にはエイド(水)がないと思われていたのかも)
絶望に暮れていてもゴールは近付かないので、メンタルを病みながら下山開始。
時折足が攣り掛けながら騙し騙しダウンヒルしてると徐々に力が戻ってくる。
長い距離を走ってると不思議とダメな時間とイケる時間が交互に来る。
ダメな時間は無理せずに、補給をしつつ多少の休憩を挟みつつ、次のイケるタイミングを待つのも必要なのかも知れない。
景色が広葉樹から針葉樹の杉林に変化し、明らかに人の手の入った山からさらに林道に到着。
あら?
やっぱりもうひと山なんか無さげな感じ。
しばらく我慢の林道RUNを続けてるとますます距離を稼ぎ、第3関門の55km地点に近づいて来た。
これは第3関門が近い。山なんてない!と確信する。
粘りのRUNで第3関門到着!
よっしゃー!
トイレどこー!?
ありがたい事にここは洋式トイレ。
あとは全部和式。
トイレコンプリートしたから分かる!えっへん

60km以上、ガチンコで山の中を駆け回って来た奴に和式トイレは地獄。
しゃがんだ瞬間、ところ構わず変なところが攣る。
それを避けるため、もう空気イス状態で用を足す。
それはそれで修行。トイレも修行だ

用事が終われば水を補給し、冷たいオレンジをたくさん頂き、ボラスタッフさんと少し会話。
ズタボロになって到着した割には、まだ80K部門は100人も到達してないらしく、このまま目指せ2桁着順で行きましょう!と言われ、少し元気回復。
第3関門も第2関門で貯金しておいた約2時間の猶予はそのままで再スタート。
この辺りでようやく完走が視野に。
次のパートは過去の本大会では三童子山の難所だったところが、今回は蟹の目山が加わった事で変更され、三童子には行かず、鞍掛山と三童子山の間をトラバースして再度、鞍掛山登山口から鞍掛山を目指すルートとなったパートだ。
ここはサクッと越えたいところだったものの、まー地獄。
60kmを超えたら今の自分にはどこを走らせても地獄以外の何物でもない。
前述した通り、このパートで順位をガタッと落とす。

ネガティブ思考にならないように、なるべくポジティブに考えながら次のエイドを目指してたなー
62km地点の第4関門に到着したのが関門時間の1時間半前。
10分ほど休憩してたので、2時間あった貯金は随分目減りして1時間20分ほどに。
でも河南三山と言われる山もいよいよ最後の鞍掛山を残すのみ。
楽しんでいくよー
で、ここが良い山だったなー
500m程の山だけども、景色もいいし、登山道も厳しくも素晴らしい。
人気がある山なのも納得。
まー良い山だけど、しんどいに決まってる。
が

頂上ではそれを忘れさせてくれる程の景色がー
(ちなみに頂上はルートから少しだけ外れて登らねばなりませぬ)
加賀の街並みだなー

と、振り返ったら山がくっきり。

もしや、とスタッフさんに確認すると、なんと富士写ヶ岳ですよ、と。
ひゃーあんな場所から来たんかいなー


ほなら、こっちがひょっとして・・・

はい、大日山ですよ。
すんげー!あんなところからあんな場所に移動して、こんな場所から景色見てるなんて、みんな変態の集まりやんかー

と、スタッフさんと一緒に笑う。
もちろん、白山はすぐに分かる。

うーん、見事なり、鞍掛山

まぁ一応記念に。。。
鞍掛山を後にし、69km地点の最終エイドに向けて林道を粘RUNしてると日が沈みそう。
長く行動してるもんなー
この辺ではもう周りにいるランナー、数時間一緒に走ってるような感覚なので、親近感も湧くね。
最終エイドに到着すると熊の出没でルートが変更になったとのこと。
ロードの区間が増えて嬉しいような、悲しいような。。。
もちろんトイレに籠ってから・・・
ええーい!
残り7〜8kmくらいならぶっ飛ばしちゃうぞー!!
このやろー

と気持ちは勇ましいが、走り出してすぐに走れない体に気付く。
攣ります攣ります・・・これ以上走ると攣ります・・・
なんてヤワな体。。。
仕方なし。
トンネルまでは歩くが、そこからは攣ろうが何しようが粘りの走り、粘RUNで行くぜ〜
時間を見れば、あれ?頑張れば14時間台でのゴールも見えて来たんじゃないか?
と思ったが、山中温泉の景勝地である鶴仙渓に入り時間がどんどん喰われる。
うー、最後の最後に鶴仙渓の小さな階段が堪えるぜ〜

早朝にスタートした山中座に近づいて来た感がある。
日も沈んで暗闇なのかで、沿道の方々がすごく応援してくださる。
あったかいぜ、山中温泉。
ありがたいなー
ゴールも間近になり、ジーンとしてしまう。
諦めずにここまで来てよかったー
あれ?このコンビニ?と思った瞬間、ゴールが急に現れた。
声援が嬉しかったー
ゴール


15時間は切れなかったけど、コースロストして、怪我を抱え、満足な練習も出来ず不安だったスタート前を思えば完走出来たことに満足。
(お尻事情にもよく耐えた自分はエライ

山中温泉トレイルレース、終わって見れば最高でした!
OSJクオリティとか、安くて厳しいと言われるOSJの大会。
いや、確かにそうなんだけど、この値段でここまで出来るんだ、とも思えるし、厳しいのも良いじゃない。
ちょっと気に入ってしまったOSJ。
山中温泉の地元の方々が協力的なのも伝わって来た、本当に良い大会。
またいつか出れると良いね。
とりあえず自分のトレラン大会はこれでしばらくお預け。
今から夏は北アルプスに行きたいんだー!



タグ :山中温泉トレイルレース2018